『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』Gメッセ群馬(高崎市)(2024年5月16日)
Bブロック公式戦 ○KUSHIDAvsフランシスコ・アキラ×

 KUSHIDAがTAJIRIの愛弟子対決となったアキラを破って連勝を3に伸ばした。

 2017年以来7年ぶり3度目の優勝を狙うKUSHIDAは好調そのもの。5度目の優勝がかかる高橋ヒロムを初戦で撃破し、5・13後楽園大会ではIWGPジュニア王者・SHOを破って開幕2連勝を飾った。3戦目となったこの日はアキラと対戦。両者とも師匠がTAJIRIという共通項を持つ兄弟弟子対決。

 開始前から互いの胸を小突き合った両者。アキラがゼロ戦キックで先制したが、タランチュラを阻止したKUSHIDAは左腕を鉄柱に激突させると、あの手この手の腕攻めを展開。側転からの低空ドロップキックで顔面を射抜いた。

 アキラもスピードを駆使してのティヘラで場外に吹き飛ばし、エプロンからダイブしてのダイアモンドカッターをさく裂。KUSHIDAが腕関節を仕掛けてもジャーマンで投げ、ダイビングボディアタックを放ち、KUSHIDAのハンドスプリング攻撃をドロップキックで撃墜した。

 続くアキラのプランチャはKUSHIDAがキャッチし、脇固めで絞め上げる。そのまま立ち上がってジャンピングアームブリーカーで叩きつける。リングに戻ると両者は丸め込み合戦を展開。アキラがタランチュラ、バズソーキックとTAJIRI殺法を連発し、スピードファイヤーで顔面から叩きつけた。

 アキラが勝負をかけたファイアーボールは空を切り、KUSHIDAが掌底で逆襲。左腕をミドルキックで蹴りつけると、アキラはトラースキックで応戦。高速ドラゴンスープレックスで投げ、エボリューションで叩きつける。「オワリダ!」と雪崩式スピードファイアーを狙ったが、KUSHIDAはコーナー上でのアームロックで切り返し、雪崩式で投げつけると、そのままホバーボードロックで絞め上げてアキラをギブアップさせた。

 KUSHIDAがアキラを破って連勝を3に伸ばした。「アキラよ、君の志がどこにあるか、俺はまだ知らない。新日本プロレスジュニアの顔になりたいのか? それとも世界中を旅しながらプロレスラーやっていくのか? どちらにせよ、早くKUSHIDAなんか倒して、踏み台にして、さっさとステップアップしてヒロム、デスペ、高くて厚い壁に挑まなきゃ時間ないよ」と弟弟子のアキラに投げかけたKUSHIDAは「とは言えギリギリだったから。勝ったから言えるけどね」と付け加え、薄氷勝利を強調した。

 次戦は5・18八王子大会のイーグルス戦。2敗目を喫したアキラは石森と対決する。

【KUSHIDAの話】「独りワールド・プロレスリング……KUSHIDAの主戦場は地球だ。アキラよ、君の志がどこにあるか、俺はまだ知らない。新日本プロレスジュニアの顔になりたいのか? それとも世界中を旅しながらプロレスラーやっていくのか? まあ、どちらにせよ早くKUSHIDAなんか倒して、踏み台にして、さっさとステップアップしてヒロム、デスペ……高くて厚い壁に挑まなきゃ、時間ないよ。思ったより。まあ、とはいえギリギリだったから。勝ったから言えるけどね。いやあ、危ねえ、危ねえ危ねえ。まあ、どちらにせよ、どっちを目指すにせよ……まあ後者を選んだら、放浪おじさんなんでね。いつシングルマッチできるかわかんないけど、伝えるべきこと伝えたかな。まあいつか、いっぱいお金稼いで……お金稼ぐことだけが、プロレスラーとして生活を上げていく、生活していくうえでお金が重要だから、稼いで、いつか3人で飲みに行こうよ。俺とTAJIRIさんに『サイゼリヤ』のワインおごってくれよ、スーパースターになって。待ってるよ」

【アキラの話】「(左腕を押さえながら)アア、カタ・イタイ。タブン、キノウハはKUSHIDAサンモTAJIRIサンニデンワシテ(アドバイスを)モラッテイタンダネ……。クソー! アー、イタイ! (その後、イタリア語でKUSHIDAについて話したのち)新日本プロレスのジュニアヘビー級の4つの柱、KUSHIDA、ヒロム、デスペ、石森……。イシモリ、次はお前だ。少しずつ俺は前進していく」