『SUNNY VOYAGE 2024』神戸サンボーホール(2024年5月26日)
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○YO-HEY&タダスケvs小峠篤司&Hi69×

 GHCジュニアタッグ王者のYO-HEY&タダスケ組が、小峠&Hi69のTEAM NOAHコンビを破って7度目の防衛に成功。次は近藤修司&Eita組を迎え撃つことが決定的となった。

 神戸を舞台に行われた“GLGvsTEAM NOAH"のジュニアタッグ王座戦。前哨戦ではタダスケが小峠、Hi69をベルト殴打でことごとくKOして大荒れだったが、本番でも小峠を徹底的に捕まえて主導権を握った。

 「TEAM NOAHそんなもんか!」の怒声に猛反発した小峠も、こん身のジャンピング・フロントハイキックをカウンターでYO-HEYに当てて反撃。代わったHi69がトランスレイブやみちのくドライバー2で一気に巻き返すや、トランスレイブ&スライディングニーの同時発射でYO-HEYを追い込むと、必殺ストゥーカ・スプラッシュで3カウント…かと思われた。

 だが、YO-HEYはキックアウト。ならばとHi69が奥の手のクロスアーム式ドライバーを狙ったところで、タダスケがカットインだ。猛烈なラリアットをHi69、小峠にぶっ放して一気に試合をひっくり返すと、YO-HEYも顔面GでHi69に3カウントを迫る。Hi69もかろうじて肩を上げたが、すかさずYO-HEYは強烈なその場飛びドロップキックで顔面をえぐって完璧な3カウントを奪ってみせた。

 最後は完勝で7度目の防衛に成功。かねてより目標としてきた丸藤正道&KENTA組が持つ最多防衛記録「9」の更新を、いよいよ射程圏にとらえたが、次の挑戦者はすぐに現れた。

 Eitaと近藤だった。マイクを握ったEitaは「いやあ、チャンピオン。さすがの試合でしたよ。7回も防衛してるんですよね? 7回も防衛…7回…7回も防衛してる…そんな姿に見えないけどな」と風格不足を指摘したうえで、「おい、このタイミングで俺と近藤が出てきたんだ。神戸のみんなもわかるよな? この状況。次の挑戦者は近藤と、そして先日プロレスリング・ノアに入団した、このEitaだ! さあ、どうする?」と挑戦表明した。

 負けじとタダスケも、闘龍門時代の鬼教官でもあった“先輩"近藤を「おい、お前何回挑戦すんねん? トシ考えろ、ボケ!」と大胆にも罵倒。「挑戦受けたるわ。おい、キングコング。お前が負けたらな、お前のケツの穴に指突っ込んで、奥歯ガタガタ言わずぞ、ボケ! 言わしたるからな」と関西弁の罵倒定型句で罵り倒しながら承諾した。

 …が、近藤は無言でキングコングラリアットをズバリ。あわれ一撃で大の字となったタダスケに、「おい、タダスケ。吐いたツバ飲むんじゃねえぞ」とEitaが捨てゼリフを残して二人で引き上げた。かくして両軍によるGHCジュニアタッグ王座戦が決定的に。GLGジュニアコンビ“記録更新への道"は険しさを増した。

【試合後のYO-HEY&タダスケ】

▼YO-HEY「まあまあ、いろいろあったけど、まず今日の試合から。結果見ての通り俺たちが小峠篤司&Hi69組を倒して、7度目の防衛達成した。タダスケ、今日もありがとう。タダスケのアシスト最強に心強かった。今日の試合について一つ言えることは、向こう側のチームに野望があるかわからない。それと俺たちの持つ最多防衛記録を更新、そしてその更新したあかつきにはタダスケが歌を歌うという大きな大きな野望。この違いってのが試合で出たんじゃないですかね。それだけのことだと思う。あと次の挑戦表明、近藤修司&Eita組きたけど、タダスケの言う通り見てみろ近藤修司。これで3回目の挑戦だ。あの近藤修司が俺たちの持つGHCジュニアタッグのベルトに3回も挑戦してきているんだ。どういう意味か分かるか? それだけ俺たちがこのベルトの価値っていうものを上げているっていうことだ。何度でも言ってやるよ。どんな相手がこようと俺とタダスケの固い固い絆で、あいつら二人をしっかりぶっ倒して、8度目の防衛に近づこうぜ。あと3回だ。やったろうぜ。タダスケ」

▼タダスケ「ああ」

▼YO-HEY「今日もありがとう」

▼タダスケ「ありがとう」

▼YO-HEY「あと3回や。歴史創ろうぜ」

【試合後のEita&近藤】

▼Eita「いやあチャンピオン。7回も防衛してんの? あんな顔で7回も防衛してんの? いやあ、だからナメられるんじゃないの? 次の挑戦者はここにいる近藤と、プロレスリング・ノア所属のEitaだ。(近藤に向かって)ね? あとタダスケにも言われてたけど、挑戦しすぎじゃない?」

▼近藤「何回目だ?」

▼Eita「3回目の挑戦ね。多いね、ちょっとね」

▼近藤「あいつら二人は後輩。お前も後輩。さん付けだ、お前。さんだろ、このヤロー」

※近藤は去る

▼Eita「まあ、見とけよ。なあ、レベルの違い見せたるわ。それから、そうそう思い出した。タダスケ、お前さ、チャンピオンなんだろ? ジュニアタッグのチャンピオンなんだろ? リング上であんな汚いさ、言葉言っちゃダメよ。どんどんレベルが落ちちゃうよ。まあ、自分で言ったんだからな。吐いたツバ飲むんじゃねえぞ」