太り方をフルーツに例えた「リンゴ型」「洋梨型」「バナナ型」。実はこの3つ、骨格診断とリンクしています。体型の特徴や脂肪がつきやすい場所、全体の「重心」を知ることで、よりスタイリッシュに! 骨格タイプ別の太り方やダイエットのコツを解説します。

骨格タイプで、脂肪のつきやすい部位が違う!

骨格診断とは、生まれ持った骨格の形を3つのタイプに分け、タイプごとに似合うファッションやダイエット方法などを知るためのスタイルアップ理論。

骨格タイプによって、太り方や脂肪のつきやすい体の部位に違いがあるため、自分のタイプを知ることで、効率的なダイエットが可能です。また、骨格タイプ別の着やせファッションを知れば、日頃のおしゃれに役立てられます。

女性は女性ホルモン減少の影響もあり、年とともに太りやすい体に変わっていきますが、骨格タイプに合う服を上手に着こなせば、体型カバー効果でスッキリ見せられます。

骨格タイプのセルフチェック方法

骨格タイプのセルフチェック方法

骨格診断では、骨格タイプは「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3つに分けられます。それぞれ体型に異なる特徴が見られる傾向にあるため、以下のようなポイントを確認して骨格タイプをセルフチェックしてみましょう。

骨格診断×パーソナルカラー診断で“似合う”がわかる無料診断などを利用して、タイプ別におすすめの服・メイクを知ることも、おしゃれへの近道です。

  • 体全体の印象
  • 首や鎖骨の特徴
  • 腰の位置
  • 太ももやすね、足の特徴
  • 手の特徴 など

骨格ストレートタイプの人は、首は短めで、鎖骨は見えにくいことが多く、バストトップが高めの人が多いです。

骨格ウェーブタイプの人は、首が長め。鎖骨はくっきりと見えることが多く、首から肩はなで肩気味のゆるやかなラインになっています。バストトップは低めの人が多い傾向にあるようです。

骨格ナチュラルタイプの人は全体的に骨格がしっかりしているので、首まわりもがっしりした印象に。鎖骨は大きめです。

各骨格タイプの特徴と自分の体型を照らし合わせて、最も近いものが自分の骨格タイプです。

太っていても痩せていても骨格診断の結果は変わらない

太ったり痩せたりすれば体重の増減が起こって見た目が変わることがありますが、骨格自体が変わることはありません。

「ぽっちゃりしているから◯◯タイプ」や「痩せているから◯◯タイプ」という体型の見た目ではなくあくまでも骨格で判断するのが骨格診断のポイントです。

自分の骨格タイプがわからないときのチェックポイント

骨格は人それぞれ違うため、各骨格タイプの特徴をチェックしても自分で診断するのは難しいこともあります。そんなときは、家族や友達など、他の人と比較すると違いがわかりやすくなります。

上記のセルフチェックでもご紹介した「首の長さ」「鎖骨」「肩幅」の3つをじっくり比較してみましょう。

骨格診断でミックスタイプの場合はどうなる?

骨格診断のタイプは「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプですが、すべての人をきっちりこの3タイプに分類できるわけではありません。一人ひとり骨格は異なり、100人いれば100通りの骨格があります。

中には、「ミックスタイプ」と呼ばれる異なる特徴が混ざりあった骨格を持っている人もいます。ミックスタイプの人は、軸になっていると予想される骨格タイプを基本に考えるといいでしょう。

たとえば、ストレートタイプの特徴が多いものの、ウェーブタイプの特徴も見られるという人は「ウェーブタイプ寄りのストレートタイプ」ということになります。

ミックスタイプの場合、特徴の現れ方は人によって異なるため、太り方も変わってきます。「上重心」「中央」「下重心」体のどこに重心があるかをチェックしてダイエットの参考にしましょう。

骨格タイプ別!体型の特徴・太り方やダイエットのコツ

骨格タイプによっても太り方は異なり、よくいわれるのが「リンゴ型」「洋梨型」「バナナ型」といったように太り方をフルーツの形に例えたものです。

ここからは、骨格タイプ別に体型の特徴や太り方、ダイエットのコツなどについて詳しくご紹介していきます。自分の骨格に合ったダイエットで、効率的にスタイルアップしましょう。

骨格ストレートタイプ

骨格ストレートタイプ

まずは、骨格ストレートタイプの人の体型の特徴や太り方・ダイエットのコツについて解説します。

体型の特徴

骨格ストレートタイプは一言でいうと、存在感のあるグラマラスなメリハリボディです。重心は高めで上半身にあり、脚が長く見えます。バストトップやヒップや腰の位置も高めです。

デコルテ周辺は厚めでボリューム感があるので、痩せている人でも華奢過ぎる印象には見えにくく、スリムでも活発で健康的な美しさを感じさせる体つきです。

骨格ストレートタイプの人は体に筋肉がつきやすく、肌や体全体的にハリや弾力があります。上半身はボリュームがありますが、膝下はスッキリしている人が多いでしょう。

太り方やダイエットのコツ

骨格ストレートタイプの人は、「リンゴ型」に太りやすいといわれています。太るときは上半身からお肉がつきやすく、ウエストまわりを中心に脂肪が目立ち始めます。また、太ももの前側や二の腕の外側のお肉やハリ感が気になることも。

筋肉がつきやすい骨格ストレートタイプの人は、太るとパーンと皮膚が張ったようなハリのあるしっかりとした体になる傾向にあります。

上半身にボリューム感があるので、全体的に脂肪を落とせる「有酸素運動」を取り入れたダイエットがおすすめ。普段から運動している人はジョギングやランニング、運動の習慣がない人はウォーキングを自分のペースで取り入れるといいでしょう。

骨格ストレートタイプの人は筋肉がつきやすく、ダイエットで痩せたとしても貧相な体つきにならないのがうれしいポイント。ハリのある肉質なので、運動の後はマッサージやストレッチでほぐしてあげましょう。

骨格ウェーブタイプ

骨格ウェーブタイプ

次に、骨格ウェーブタイプの人の体型の特徴や太り方・ダイエットのコツについて解説します。

体型の特徴

骨格ウェーブタイプの人は、体つきが華奢で、曲線的なラインをしていることが特徴。バストや腰、ヒップの位置はやや低めで、下半身にボリューム感が出やすい、下重心の肉体です。筋肉はつきにくく、肌は柔らかな質感であることが多いでしょう。

ウエストがしっかりとくびれており、そこからお尻になめらかな曲線を描く女性的な体つきです。鎖骨や肩甲骨はくっきりと浮かび上がっていることが多く、首は長め。首から肩にかけて、緩やかに落ちるようなシルエットになっています。

太り方やダイエットのコツ

下に重心がある骨格ウェーブタイプの人は、下半身が太りやすい「洋梨型」です。太ると下半身からお肉が目立ってきて、お尻やお腹も下の方にお肉がつく傾向にあります。多少太ったとしても上半身にはあまりお肉がつかず、くびれも残るので太ったことに気づかれにくいタイプでしょう。

ただし、ハリがあるというより柔らかい質感の肌なので、太ると「振り袖肉」と呼ばれる二の腕の下側部分にたるみや揺れが出ることもあります。

重心が低めの骨格ウェーブタイプの人は、ヒップアップトレーニングを取り入れるとお尻の位置が上がり、脚が長く見えて全体のバランスが良くなるでしょう。

骨格ウェーブタイプの人は上半身が華奢なため、痩せすぎると胸元が寂しい印象になってしまうことも。しっかり減量を考えているのであれば、胸筋など胸まわりの筋肉を鍛えるトレーニングも同時に行うのがおすすめです。

骨格ウェーブタイプの人は筋肉がつきにくく、体も冷えやすい傾向にあります。トレーニングと合わせて、入浴などで体を温めるといいでしょう。

骨格ナチュラルタイプ

骨格ナチュラルタイプ

続いて、骨格ナチュラルタイプの人の体型の特徴や太り方・ダイエットのコツについて解説します。

体型の特徴

骨格ナチュラルタイプの人は、骨格のフレームがしっかりしたスタイリッシュなモデルのような体型が特徴です。関節や骨が大きく、首や鎖骨、膝の皿などが目立つ傾向にあります。また、身長に対して手が大きめで、手のひらは薄く、関節がしっかりしています。

骨格ナチュラルタイプの人は元々太りにくい人が多く、全体的に肉感はあまりありません。肩がしっかりと張っており幅も広く、鎖骨もしっかり出ているためスタイリッシュなイメージの肉体です。

太り方やダイエットのコツ

骨格ナチュラルタイプの人は、例えるのであれば「バナナ型」の太り方です。元々太りにくく、太った場合でも上半身や下半身が部分的に太るのではなく、全身にまんべんなく脂肪がつく傾向にあります。

バランスよく太れることはメリットでもありますが、骨のフレームがしっかりしているため、太ると体全体が大きくなり、たくましくがっしりしたイメージになることも。

また、骨格ナチュラルタイプは痩せすぎると全体的に骨感や筋(すじ)感が目立ちやすくなります。ダイエットはバランスを考えて行うといいでしょう。

お腹に肉がつくとくびれがなくなって寸胴に見えてしまいやすくなるため、ウエストを鍛えるトレーニングを取り入れるのがおすすめです。その他、胸まわりやお尻を鍛えてメリハリを作るトレーニングも、スタイルをよく見せることにつながります。

骨格タイプを知っておしゃれもダイエットももっと楽しく

骨格診断には「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3つのタイプがあり、それぞれ体つきや太り方、脂肪がつきやすい場所に違いがあります。自分の骨格タイプを知っておけば、気になる部分にしっかりアプローチする、効率的なダイエットが行えるでしょう。

また、骨格タイプごとの違いは体の重心にも現れます。ダイエットの他、ファッションにも役立てることができるため、骨格診断セルフチェックの結果を、ぜひこれからのおしゃれに生かしてみてくださいね。

※この記事は2022年1月の記事を再編集して掲載しています。