50代、もっと素敵に変身しませんか? 今回は「白髪やボリューム減など悩みが増え、似合う髪型がわからない……」という56歳の女性が登場。イメチェンに挑戦します。マイナス10歳を叶える「若見え大人ショートボブ」、メイクやファッションも必見!

白髪やボリュームの無さが悩み…髪型迷子の50代女性が挑戦!

今回イメチェンに挑戦するのは「白髪やボリュームダウンなど、年齢を重ねるにつれて髪の悩みが増えるうちに、似合う髪型がわからなくなった」という後藤さん(56歳)。

似合う髪型とメイクを知り、若々しく華やかなマダムにイメチェンしたいとのこと。以前からイメチェン企画のファンでもあり、自分もあんなふうに変わってみたい、と今回応募してくれました。

イメチェンに挑戦する人:後藤美保さん(56歳)

イメチェンに挑戦する人:後藤美保さん(56歳)

「50代になり、だんだんと白髪やボリュームダウンなど髪の悩みが増えてくる中、今の自分に似合う髪型がわからないままになっていました。また、長いマスク生活でメイクをする機会も減り、特に顔の下側のメイクがおろそかになっています。自信を持って人に会える、上品で華やかなマダムになりたいです」(後藤さん)

ヘアカット:向井みえさん

ヘアカット:向井みえさん

「大人女性を若々しく見せるのにおすすめなのが、前髪のあるヘアスタイルです。前髪を作ることで顔の印象が変わり、小顔効果も期待できますよ。今回は全体的にボリュームを上にもってきて女性らしい丸みを作り、顔まわりに動きを出すことで華やかな仕上がりを目指します」(向井さん)

メイク:鈴木みほさん

メイク:鈴木みほさん

「長いマスク生活でメイクをあまりしなくなった人におすすめなのは、いきなり濃い強い色にチャレンジするのではなく、柔らかく優しめの色から始めることです。小顔効果を高めるテクもしっかり忍ばせつつ(笑)、気持ちが明るく華やぐ春メイクをしていきましょう!」(鈴木さん)

※シニア専門ヘアサロン「えがお美容室」でヘアカット&「ビューティー体験(ネイル・メイク・ヘアセット・撮影)」をセットで実施。撮影日はいつものナチュラルメイクで来てもらい、髪型とメイクでどこまで変化するのか、ビフォーアフターを写真で比較。

上品&華やか!痩せ見えワントーンスタイルに変身

上品&華やか!痩せ見えワントーンスタイルに変身

まずは写真撮影用の洋服をセレクトしていきます。

ここ数年はコロナ禍で出掛ける機会も少なかったので、もっぱらカジュアルな洋服ばかり選んでいたという後藤さん。ご近所スタイルがメインの着こなしになっていたので、春になりお出掛けが楽しくなるような、気持ちも明るくなるファッションに挑戦したいとのこと。

そんな後藤さんのためにスタイリストのジョニーさんがおすすめしてくれたのは、明るめのネイビーのプリーツワンピースと、同系色のカットソー。ワンピースの上にカットソーを重ねることで、痩せ見え効果もあるワントーン重ね着スタイルです。

「ワンピースの上にカットソーを重ねるなんて、初めての着こなし方でワクワクします!」と後藤さん。どんな仕上がりになるのか期待が膨らみます。

イメチェンのポイント1:シャンプー時の頭皮マッサージで薄毛・白髪対策

イメチェンのポイント1:シャンプー時の頭皮マッサージで薄毛・白髪対策

ヘアカットの前に、まずはシャンプー台へ。

「50代になってから白髪や抜け毛が急に増えてきました。特に白髪は、カラーリングをして2週間もすると根元のあたりが気になるように。根元が白くなることでつむじまわりの生え際が薄く見えてしまうのも嫌で……」という後藤さん。向井さんが自宅でできるケアについて教えてくれました。

向井さんいわく、自宅でのシャンプーのときに、あわせて頭皮マッサージをするのが効果的とのこと。

「こめかみから頭頂に向かって少しずつ指で意識的に頭皮を動かすようにマッサージすることで血行がよくなり、頭皮も柔らかくなって髪に栄養がいきやすくなります。シャンプー時の習慣にしてしまえば、今ある白髪を黒くすることはできなくても、これから先の白髪や抜け毛を防ぐ効果が期待できますよ」。

マッサージに必要な時間は頭全体をやってもわずか数分。ちょっとしたことですが、日々の継続が大切なんですね。

イメチェンのポイント2:前髪を作ってマイナス10歳!若見えを実現

イメチェンのポイント2:前髪を作ってマイナス10歳!若見えを実現

いよいよカットです。 襟足やサイドなどをカットしながら全体のボリュームと大まかな形を決めたら、前髪を作っていきます。

「年齢的に前髪があると幼く見えてしまうかなと、ここ数年はずっと前髪を作らずにいました」という後藤さん。

でも、実はそれが「老け見え」の原因になっているのだとか! 「若い人が大人っぽくなりたくて前髪を作らないのはよいのですが、大人の女性が前髪を作らないと顔のタテのラインが強調されてかえって疲れて見えたり、老けた印象になってしまいます。大人女性こそ前髪を作ることで若々しくイキイキとした印象になる上、小顔効果もあるんですよ」(向井さん)。

イメチェン 前髪カット

そこで今回は、前髪を作り、続くこめかみからサイドにかけてもつながりをもたせるようにカット。額と顔の横側が隠れることで、額縁効果により顔もキュッと小さく見えます。

「ほんとだ! なんだか顔が小さく、若返って見えます! わー、ずっと間違えてました(笑)」(後藤さん)。

イメチェンのポイント3:前髪のパックリ割れを防ぐドライヤーテク

前髪を作ることでガラッと印象が変わった後藤さん。でも、前髪がパックリ割れにならないか気になるとのことでしたが……?

「前髪のパックリ割れを防ぐには、髪の乾かし方が大切です」と向井さん。

まずは髪の分け目を意識せず、髪の生えている向きにあわせて根元から真下におろすように乾かすとよいのだとか。また、特に根元をしっかり乾かすことも大切だそう。それだけで髪がふんわり仕上がります。

イメチェンのポイント3:前髪のパックリ割れを防ぐドライヤーテク

髪を乾かしたら、追加のカットで形を整えた後、トップにしっかりボリュームが出るようにヘアアイロンを使ってセットしていきます。

ヘアアイロンは髪を上から2段か3段に分けてから、少しずつ毛束を手に取って毛先の1/4ぐらいにサッと軽くあてていきます。

イメチェンのポイント3:ヘアアイロン

「毛束は少しずつ手に取ったほうが、アイロンがあてやすく、立体感も出やすくなります。あまり強く内側に巻き込むのではなく、軽くなでるようにあてるのがポイントです。アイロンをすることで髪にツヤもプラスされますよ」(向井さん)。

ヘアアイロンには苦手意識があったという後藤さん。「くるくるドライヤー世代なので、ついグルっと強く巻き込んでしまって。このやり方なら気負わずできそう」とのこと。

仕上げに、ワックスで動きをつけていきます。このワックス使いにもポイントが。

「ワックスをつけるときは、最初に手のひらと指の間までしっかりワックスをなじませて。その後、手で髪をつかんで、指の間からもみ込むようにつければムラなくちょうどよい量で髪になじみ、形が決まりやすいですよ」と向井さん。さらに、顔まわりと襟足には束感を出すため少し多めにつけるとよいそう。

こうして、華やかで上品な「若見え大人ショートボブ」が完成しました!

イメチェン12 ヘアカット完成

イメチェンのポイント4:ベースカラー&コンシーラーで顔にメリハリを

続いてはメイクです。まずは肌のベース作りから。

鈴木さんいわく、ベースに使用するファンデーションはあまり明るい色を選ばず、コンシーラーをファンデーションより明るめにするとよいそう。

イメチェンのポイント4:ベースカラー&コンシーラーで顔にメリハリを

「光が欲しいところに明るめのコンシーラーを重ねることで、影になってほしいところが自然と影になり、メリハリが生まれますよ」(鈴木さん)

ベースが出来上がったら、顔まわりに少し暗めのシェーディングパウダーをブラシで入れていきます。「このひと手間で顔まわりがグッと引き締まり、小顔効果が高まります。特におでこ(生え際)、こめかみ、頬から顎のラインを意識して」と鈴木さん。

イメチェンのポイント4:シェーディングパウダー

「肌なじみのよいライトブラウンなど、自分の肌にあった暗めの色をひとつ持っておくと本当に使い勝手がよく、おすすめです」(鈴木さん)。

イメチェンのポイント5:ノーズメイクで立体感をプラスして、キュッと小顔に!

続いて、「あれこれメイクをやりたくないときでも、顔を引き締めたいなら、鼻に立体感を出すノーズメイクがおすすめです」と鈴木さん。鼻に立体感をつけることで顔のパーツが真ん中に集まり、キュッと顔が引き締まって見えるのだとか。

そこで、ノーズメイクのやり方を伝授してもらいました。

イメチェンのポイント5:ノーズメイクで立体感をプラスして、キュッと小顔に!

「まず、鼻の両脇にアイシャドウや眉毛用パウダー、先ほどのシェーディングパウダーなどで暗めの色をタテに入れて立体感を出します。さらに鼻の先端にも丸く、鼻の下側にもほんの少し暗めの色を入れると、鼻先は小さく、鼻下は短くなり、小顔に見えるようになりますよ」と鈴木さん。

顔の印象を決める重要なパーツである鼻。年齢とともに変化も出てくるようで……。

「年齢を重ねるにつれ、鼻も横に大きく、タテに長くなりがちです。それを暗めの色のパウダーで引き締めることで鼻が小さく、短く見えて、キュッと小顔になるんです」(鈴木さん)

イメチェンのポイント5:ノーズメイク

さらに、鼻まわりのハイライトの入れ方にもコツが。「よく、鼻筋全体にタテにハイライトを入れてしまう人がいますが、それだと鼻が長く見えてしまう原因に。ハイライトは目と目の間と、鼻の先端のみに入れることでメリハリが出て、高さも出してくれます」(鈴木さん)。

ノーズメイクを終えた後藤さん、「えー!! 鼻が短ーい! これは明日からすぐに実践します!」と驚きが隠せない様子。

イメチェンのポイント6:目元とリップは優しい色みで明るく、柔らかく

「メイクをご無沙汰していた人が、久しぶりにアイメイクをする際におすすめの色は、黒よりもブラウンです」と鈴木さん。ブラウンならしっかり色は入りつつも優しい印象に仕上がるそう。

アイラインは黒目の上を中心に入れると黒目が強調できてキラキラにした印象に。ウォータプルーフのアイライナーを使い、アイラインを引いた後にブラシや綿棒でなじませれば、にじみにくくなりパンダ目の防止にもなります。

イメチェンのポイント6:目元とリップは優しい色みで明るく、柔らかく

眉毛も全部同じ濃さで乗せるとのっぺりした印象になってしまうため、黒目の上あたりに最初に色を乗せて、左右になじませるようにすると色の強弱がついてメリハリのある眉に。その際、眉毛の上側ではなく下側を意識して色を重ねると、目と眉の間の余白が減って小顔効果もあるそう。

「さらに春っぽく軽やかな感じに仕上げたければ、明るめカラーの眉マスカラもおすすめです。ブラシを少し浮かした感じで横にサッサッと軽くつければOKです」(鈴木さん)

そして、いよいよ仕上げのリップです。この日、鈴木さんがセレクトしたリップカラーは「オレンジ」。

イメチェンのポイント6:目元とリップ

「久しぶりにリップメイクをするという人におすすめなのがオレンジです。オレンジは肌なじみもよく、顔色を元気にしてくれるので、この春大人の女性におすすめのカラーです」(鈴木さん)。

ジューシーなオレンジ色は春っぽさもあり、一気に顔色が明るく、華やかさもプラスされました!

イメチェンのポイント7:こまめな甘皮ケアで丈夫な爪を作る

イメチェン企画では指先までおしゃれに変身していきます。

今回、後藤さんがネイリストの小森さんと選んだ色は、普段あまりしたことがないというローズピンク。

イメチェンのポイント7:こまめな甘皮ケアで丈夫な爪を作る

「ローズピンクは大人の女性の手元を華やかに彩ってくれるので人気カラーです。今回選ばれたネイビーの洋服との相性もバッチリですし、指先が明るくなることで手のくすみ感などもカバーしてくれますよ」(小森さん)

後藤さんにネイルのお悩みを聞いてみると、「ずっとジェルネイルをしていましたが、だんだん爪が薄くなってきてしまったので、今は少しお休みしています」とのこと。

イメチェンのポイント7:甘皮ケアで丈夫な爪を作る

小森さんいわく、ネイルをお休みしている間も、甘皮のケアは続けることで新たに丈夫な爪が生えてきてくれるそう。

「お風呂上りなど爪まわりが柔らかくなっているときに、水に濡らしたコットンなどで爪の生え際あたりの甘皮をクルクルとやさしく取ってください。さらに、ネイルオイルを爪の裏側からたらして爪全体になじませるのも爪の乾燥を防いでくれるのでおすすめです」(小森さん)。

また、手のくすみやシワのケアには、美白効果のあるハンドクリームがおすすめとのこと。

イメチェンのポイント7:ハンドクリーム
左が美白効果のあるハンドクリームで仕上げた手。くすみが取れ、肌がワントーン明るくなっているのがわかります。

こうして、ヘアカット・メイク・ネイルと、すべてのメニューが終了し、イメチェン完了です!

若々しく華やかに変身!イメチェンビフォーアフターを写真で比較

イメチェン前は「髪悩みが増え、似合う髪型がわからない」とお悩みだった後藤さんですが、どのように変身したのでしょうか?

さっそく、ビフォーアフターを比較してみましょう!

フロント(正面から)

イメチェンビフォーアフター 正面

イメチェン前は、前髪がなく額を見せていることで少し寂しく疲れて見えた表情も、前髪を作ることで若々しい印象に!

また、ノーズメイクで立体感を意識したことで顔のパーツがギュッと真ん中に集まり、メリハリのある小顔に! 鼻の下もメイク前より短くなったように見えますね。アイメイクで目ヂカラもUPしてイキイキとした表情になりました。

サイド(横から)

イメチェンビフォーアフター 横

サイドも、イメチェン前はストンとボリュームが少なく見えていたのが、カットとヘアセットにより後頭部に丸みが出て、全体的に顔も引き上がって見えます。襟足を絞ることで顔まわりもスッキリしました。

バック(後ろから)

イメチェンビフォーアフター 後ろ


後ろ姿は襟足を絞ったことで丸みのある美しいひし形シルエットに。襟元がスッキリしたことで首も長く見えます。また、ヘアアイロンとワックス効果で全体的にツヤがプラスされました。

「思い込みをなくして新しい自分を楽しめそうです!」

「思い込みをなくして新しい自分を楽しめそうです!」

上品なネイビーのプリーツワンピースと同系色のカットソーに、顔まわりが明るくなるよう白のニットをアクセントにした重ね着スタイルで登場した後藤さん。表情も明るく、自然と笑みがこぼれて、優しく華やかなマダムに変身しました。

そんな後藤さんに、イメチェンの感想を聞いてみました。

「年齢的に前髪はない方がよいのではとか、ネイルも無難な色の方がよいのでは、など自分の思い込みでおしゃれを制限してしまっていたことに気付きました。特にメイクに関しては全部録音しておけば良かったと思うくらい、すべてを取り入れたいです(笑)。ノーズメイクだけはしっかり記憶したので、明日からさっそく取り入れていこうと思います」

イメチェン アフター横

ワンピースにカットソーを重ねる着こなしについても、「ワンピースの中にインナーを着ることはあっても、ワンピースの上にカットソーを重ね着するなんて自分では思いつかなかったです! プリーツが女性らしく、品のあるネイビーも好きな色なので、ぜひ自分でもチャレンジしてみたいです」と後藤さん。

トップスとワンピースを同系色にすることでIラインが強調され、スタイルアップして見えます。トップスの色みや素材の組み合わせを変えれば、着回しの幅も広がりそうですね。

イメチェンアフター 全身正面

後日、後藤さんからこんな感想もいただきました。

「イメチェン後、ふだん家族の変化に気付かない大学生の息子まで『髪切ったの?』と反応があったり、職場のみんなにも若い、かわいい、どこで切ったの? いつ切ったの? などと矢継ぎ早に聞かれました(笑)。教えてもらったノーズメイクもさっそく取り入れています。本当に楽しくて貴重な体験をありがとうございました」

また、苦手だったヘアアイロンも難なく使いこなせるようになったとのこと。これからも新しい自分をどんどん楽しんでくださいね。

「似合う髪型&メイクがわからない」そんな人は、プロのサポートでイメチェンに挑戦してみませんか? 

「今」のあなたに似合う髪型やメイクを知って自分をアップデートすれば、毎日がもっと楽しくなりますよ!

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美容師:向井みえさん

美容師:向井みえさん

施術前のコンタクトを大切に、女性ならではの視点で髪のお悩みにアプローチするスタイリスト。髪質や骨格に合わせたスタイルを提案するのはもちろん、自宅でのヘアケア・メイクのアドバイスも。

メイク:鈴木みほさん

メイク:鈴木みほさん

40代以上の女性を愛らしく輝かせるメイクを得意とするメイクアップアーティスト。広告をはじめ舞台、 CM、PV、コスメブランドなどでアーティストやモデルのヘアメイクを手掛け、活躍中。

 
ヘアカット=向井みえ(えがお美容室) メイク=鈴木みほ(えがお美容室) ネイル=小森さくら(えがお爪工房) 衣装スタイリング=ジョニー・カワサキ(えがお洋品店) 撮影=土谷陽介、吉原潤一(えがお写真館)

※この記事は2023年3月の記事を再編集して掲載しています。