国際通りのほぼ中央という好立地に建ち、那覇のランドマークとしてその存在が浸透しつつある〈HOTEL COLLECTIVE〉。観光やワーケーションにも、沖縄滞在の新拠点としてぜひ活用したい、そのハイスペックな魅力を改めてご紹介します!

地元の歴史的な一等地に登場したアイコニックなホテル

那覇のメインストリート、国際通り沿いに2020年1月に誕生した〈HOTEL COLLECTIVE(ホテル コレクティブ)〉。オープン以来、着実にファンを増やし続けている注目のホテルです。実はここ、地元の人ならよく知る「國映館」という映画館があった場所。かつて多くの人々で賑わった歴史ある跡地に建てられた、那覇の新たなランドマークなのです。
エントランスでゲストを出迎えるのは、大きなハート形のオブジェ。今や「ハートのホテル」と呼ばれ、撮影スポットにもなっている象徴的存在で、これはドイツの著名彫刻家・Rainer Lagemannによる作品。ホテルの心臓部、おもてなしの心という意味を込めて置かれているそう。

「R(曲線)」を随所に起用した天井高のあるロビー。
5つの窓が重なるホテルのロゴには、“五感を解き放つ場所”というメッセージが。琉球石灰岩を使った外壁も沖縄ならでは。
ホテルのエントランスは国際通り側と車寄せのある奥側の2つある作りで、奥側のエントランスには〈沖縄 やちむん屋〉の陶工・新垣光雄氏作の勇壮なシーサーが。壮観!
シーサーの作者である新垣光雄氏は、京都・清水寺の西門に「祥雲青龍」を奉納したことでも知られる名工だ。

アートが彩る館内には、台湾の気配もあちこちに…!

エントランスを入ると天井高のあるロビーラウンジが広がり、一瞬にして国際通りの喧噪とは別世界に。落ち着いたベージュトーンの空間には随所に「R」が施され、独特の表情を作っています。
非日常へと誘(いざな)うラグジュアリーかつコージーな空間デザインは、〈台北マリオットホテル〉の最上階にあるバー〈INGE'S〉などを手掛けたマイケル・シェー氏が担当。風水を取り入れたロビーは、火・地・水・風をテーマに4エリアに分かれ、それぞれのエレメントに合わせた家具が配されています。
大理石の優美な大階段には、台湾で最も多くの種類が生息し、吉兆の象徴とされる蝶をモチーフにしたスワロフスキー社製のシャンデリアや、漢詩人・白居易の詩をテーマに中国のアーティストが製作したオブジェが存在感を放ちます。
実は〈HOTEL COLLECTIVE〉は台湾の企業が出資し、開業したホテルで、沖縄を愛するオーナーが長年の夢を実現させたものなのだとか。空間のあちこちにふと台湾の温かさを感じるのはそれゆえなのです。筆者もコロナ前までは足繁く通っていた台湾ラバーの一人。まだまだ気軽に渡台しづらいこの時期、ふと台湾旅の気分にも浸ることができ、嬉しくなります。

滝を登っていく蝶をイメージし、〈スワロフスキー〉とコラボレーションしたシャンデリア。中国で吉兆や幸福の象徴である蝶をモチーフに、460個の蝶と2万個のクリスタルで製作。まさに光を形にしたアート…!
唐時代の漢詩人、白居易の詩「玩止水」からインスパイアされたという、中国人アーティスト・鄭路氏による作品。水しぶきの一瞬の動きを表現。
沖縄伝統の染色技法「紅型」の型紙なども展示。こちらはエレベーターホールにディスプレイされた紅型三宗家の一つ、城間家の型染め。繊細な色の重なりが美しい。

宿泊者だけの特権、25mプールも!

さらに、4階にはこの界隈で最大という25mのアウトドアプールが。 傍らにはキッズプールやジャグジー、プールサイドバーまであり、ここが国際通りのど真ん中であることを忘れてしまうリゾート感…! 館内にはサウナーに嬉しい本格的なスチームサウナとドライサウナ、大浴場も完備。まさに“五感で楽しむ、フルスペックなホテル”です。

ここは本当に国際通り!? アウトドアプール利用は宿泊者限定なので、プライベート感があるのも魅力。
プールサイドには国際通り沿いで唯一というチャペルを併設。 フィリップ・スタルク氏の透明なチェア「ラ マリー」が並び、まさにリゾートウェディングな雰囲気。
プールサイドには国際通り沿いで唯一というチャペルを併設。 フィリップ・スタルク氏の透明なチェア「ラ マリー」が並び、まさにリゾートウェディングな雰囲気。

全室30㎡以上、那覇の街並みを一望するゲストルーム

客室は5階〜13階までの全260室。木目とブルートーンでまとめられた客室は、すべて30㎡以上の広さ。ワーケーションもはかどりそうな広めのワークデスク、60インチ以上の大型テレビ、着心地のいい軽く柔らかなガーゼ素材のルームウェア…等々、旅慣れた人にこそ、使い勝手の良さが伝わる設えです。

こちらはスーペリアツインの部屋。広さは30㎡、那覇の街並みを一望できる。ベッドはシモンズ社製。
全室に設置されていた、柔らかな灯りが心地良い琉球ガラスのテーブルライト。
ウェルカムドリンクはミネラルウォーターのほか、冷蔵庫には沖縄ならではの味が3種類!(今後変更の可能性あり)
柔らかなガーゼ素材のパジャマも寝心地よくて快適でした。

南仏のオイルを使った台湾発の自然派バスアメニティ

バスルームの環境も、ゆったりとしたバスタブ&洗い場付きでレインシャワー完備、と快適。
そして個人的に心惹かれたのは日本初上陸のバスアメニティ〈AD VITAM(アド ヴィタム)〉。台湾発信の自然派スキンケアブランドで、テクスチャーと香りの良さが気に入って調べてみたところ、南フランスの有機ハーブ農家と契約し、良質なハーブオイルを使用しているのだとか。現在日本で扱っているのはおそらくここだけ。SPA好き、バスアメニティ好きの方もぜひチェックしてみて!

バスルームは大きな窓付き。浴室にスピーカーが設置されているので、Bluetoothで音楽を聞いたり、客室の60インチのテレビを窓越しに楽しむことも。長湯は必至。
日本初上陸、台湾発の〈AD VITAM(アド ヴィタム)〉。フランス産エッセンシャルオイルを使用。ローズマリーやオレンジピール、シベリアモミなど10種類以上がブレンドされていて、フレッシュで爽やかな香りと柔らかな泡立ちが心地いい。今後はサステナブルな配慮から、ポンプ式に変更予定だそう。
洗い場付きのバスルーム。手前のパウダールームも広々。

ランチは、那覇でも屈指のチャイニーズ「居易園」へ

さて、到着してまず向かったのは、地元の方々にも評判だという中国料理レストラン〈居易園〉。特に人気が高いランチセットを体験しました。透明に澄んだ滋味深いスープや丁寧な仕事が伝わってくる点心に舌鼓を打ちつつ、「ああ、この味はどこかで…」と記憶を辿っていたら、開業当時、台北の5つ星ホテルの点心師や広東料理の料理人が技術指導に当たったのだとか。なるほど、納得です。
菜譜(メニュー)を開くと、大根餅や鶏爪(鶏の手の部分)の蒸し物、酸辣湯など、台湾でもおなじみの料理がオンリストされているのも台湾ファンには嬉しいところ。お土産には自家製パイナップルケーキもありますよ。豆腐選びに徹底的にこだわったという地元産豆腐で作る自慢の麻婆豆腐もまた、沖縄だからこそ出会える味。特にランチは連日賑わっているので、予約が確実だそう。

中国家具や陶磁器などが飾られた店内。客席数は118席、個室3室もあり。
セットメニューより、蟹爪の揚げ物 スイートチリソース添え。
本日の二品點心(2種の飲茶)。
本日の蒸湯(蒸しスープ)。透明に澄んだスープにはトウモロコシなど野菜の滋味がたっぷり。〈中国料理レストラン 居易園〉ホテル3階 営業時間11:30〜14:30LO、17:30〜21:00LO。お勧めランチセット2500円、飲茶ディナーコース4800円など。

うちなー料理も豊富な、充実のビュッフェスタイル

朝食、ランチ、ディナーと終日大人気なのがホテル4階のオールデイダイニング「Vision&Emotion」。全てビュッフェスタイルで、ディナーはシェフが目の前で寿司を握り、天ぷらを揚げ、ローストビーフを切り分け…とビュッフェならではの臨場感がたっぷり。生ハムにシュリンプカクテル、茹でたてのカニにその場で仕上げてくれるしゃぶしゃぶと、呑み助の心を掴むメニューも豊富でした。
朝食はアーサ(あおさ)をトッピングできる沖縄ソバやジーマミー豆腐、サーターアンダギーなどの“うちなーメニュー”はもちろん、オムレツなどを好みに応じてシェフが焼き上げてくれる卵料理もあり、目移りするほどの充実度。この朝食を楽しみにホテルをリピートするゲストが多いというのも納得でした。

オープンキッチンを囲む超ロングカウンターが壮観!
アウトドアプールに面した客席。オランダのデザイナー、マルセル・ワンダース氏のシャンデリア「ツェッペリン」が中央に。全174席。
朝食では、オムレツやエッグベネディクトなどの卵料理をシェフが目の前で焼き上げてくれる。この日はフレンチトーストをセレクト。蜂蜜とシナモンをたっぷりかけて。
朝食ビュッフェにもジーマミー豆腐、ちんすこう、サーターアンダギーなどお馴染みのうちなー料理が。 サーターアンダギーは愛らしい一口サイズ!

多彩なオプショナルツアーで、“ケラマブルー”の渡嘉敷島へ!

沖縄ファンなら離島へと足を伸ばす人も多いと思いますが、このホテルにも豊富なオプショナルツアーが用意されています。滞在2日目は、このプランを利用して“ケラマブルー”で知られる慶良間諸島の渡嘉敷島へ。
渡嘉敷港までは泊港からフェリーで約70分。慶良間諸島の36島の中で最大である渡嘉敷島は、世界有数の海の美しさで知られる奇跡の島。筆者が訪れた日はあいにくの雨模様でしたが、雨でもなおエメラルドに輝く海に感動…! 
とかしくビーチで海亀たちとたわむれるシュノーケリングツアーは、ビーチに7匹生息するという海亀たちに出会えるほか、阿波連ビーチの散策やクバンダキ展望台で絶景を堪能したりと、盛り沢山の滞在。ツアーのプロフェッショナル〈セルリアン・ブルー〉の案内なので、装具一式が付き、往復の送迎完備で離島ビギナーさんも安心。ホテルに帰ってのオリオンビールとサウナが無性に楽しみになる、充実のショートトリップです。

「とかしくビーチ海亀インストラクター付き シュノーケリングツアー」大人1名15,500円、阿波連ビーチフリープラン大人1名10,000円など。所要時間約7時間、昼食付き。
※予約はホテルのフロントにて、前日18時まで受付。

島内に複数ある展望台の中でも最も人気が高いという阿波連「クバンダキ展望台」からの眺め。雨でもなお“ケラマブルー”に輝く海に感動!
ツアーは泊港10:00発のフェリーで出発。渡嘉敷島までは約70分の快適な船旅。
沖縄らしい赤瓦屋根の渡嘉敷港。フェリーは1日1往復。
海へとつながる坂道。雨の日の眺めも美しかった。
つぶらな瞳の海亀が目の前に…! ちなみに今回、筆者は足負傷中だったためシュノーケリングは残念ながら見学。海亀との次回の迎合を夢見て。*写真提供:セルリアン・ブルー
もちろん、晴れの日のとかしくビーチはこんな感じ!*写真提供:セルリアン・ブルー
この日シュノーケリングのレクチャーをしてくださったペンション&ダイビングハウス 〈リーフイン国吉〉で出会った幻の泡盛、その名も「渡嘉敷」。渡嘉敷で育てた黒米をブレンドし、久米島の〈米島酒造〉が造ったとても希少な一品です。一般販売はせず、島内のごく限られた飲食店で飲めるだけ、というまさに門外不出の味。コロナ禍で黒米作りができず、現在は製造も休止中だそう。

ビジターも活用したい、“アペロ”に超魅力的なハッピーアワー!

今回、個人的に印象深かったのがホテルのバー&ラウンジ〈DIVERTIDO(ディベルティード)〉。こちら、シティリゾートのバーとしてはそもそも良心的価格帯なのですが、なんとハッピーアワーは対象のドリンクメニューが全て半額。台湾資本のホテルらしく、〈KAVALAN(カヴァラン)〉のウィスキーもありますし、カクテルはマティーニなどのクラシックメニューが20種類以上。まずはシュワッと乾杯したいスパークリングももちろん半額。ああ、嬉しい…。
しかも早めの15時スタートなので、昼呑みも楽しいし、ディナー前のウェイティングとして夕暮れ時に“アペロ”を楽しむのも最高! 宿泊者だけでなくビジターにも大いに活用してほしい、おすすめスポットです。

左から、クラシックカクテルより、コスモポリタン1,090円。台湾のNO.1ウィスキー〈KAVALAN〉(右)はロックなどのほか、写真のようにウィスキーソーダで楽しんでも。グラス1,210円。ハッピーアワーは共に半額に。
まずは“泡”から。この日はチリの大手ワイナリーの飲み頃なスパークリング。850円。もちろんハッピーアワーはこの半額。沖縄産黒糖でキャラメリゼしたナッツの自家製チャームも美味でした。
琉球ガラス製のブルーの足元が目を引く、半円形のロングカウンター。ホテル4階 営業時間 11:00〜23:30LO/ハッピーアワー 毎日15:00〜19:00。

使い勝手のいい〈peach〉でカジュアルに那覇へ

さて、今回の旅はLCCの〈peach〉を利用しました。〈peach〉は成田空港発着で1日4〜5往復。機種はエアバス系なのでいたって快適ですし、QRコードで“秒で”チェクインできるのも便利。今回の往路は成田発8:10便、復路は最終便の那覇発19:50便を選択しましたが、午前中にはホテルにチェックイン、帰りはホテル近くの浮島通り界隈で最後の一杯を嗜んでから、いい気分で帰路に着く…という、滞在時間をフルに使って楽しめたのでした。

〈peach〉は成田空港第1ターミナル利用。今年開業10周年を迎え、様々なキャンペーンを実施中。
那覇空港にズラリと並ぶチェックインデスク。携帯電話のQRコードをかざせばピラリン〜という音とともに“秒で”チェックイン完了。 助かります。

“沖縄meets台湾”なクラフトチョコレートを旅のお土産に

最後におまけのエピソードを。ホテルの周辺を散策していたら、こんなところにも“沖縄meets台湾”を発見!〈TIMELESS CHOCOLATE〉は2014年創業の沖縄発Bean to Bar チョコレートブランド。ガーナ、コロンビア、ベトナムなど産地別のカカオ豆と沖縄産サトウキビだけで作るシングルオリジンのタブレットが定番ですが、こちらは8周年記念限定の「台湾 屏東 70%」。台湾南部の屏東県産カカオ豆を70%使用し、甘みは沖縄県産島ザラメと伊平屋島の純黒糖。一口食べるとライチのようなフルーティーで瑞々しい酸味が広がって、黒糖の優しいコクがじんわりと沁み入るよう。 今回の旅にぴったりなお土産でした。

味わいあるパッケージも心惹かれます。こちらの「台湾 屏東 70%」は8周年記念の限定バージョンで、カカオ豆の入荷時にのみ不定期で販売(売り切れ次第終了)。1080円。〈TIMELESS CHOCOLATE〉は那覇市内では〈樂園百貨店〉(〈デパートリウボウ〉2階)、〈LIQUID THE STORE〉で取扱い。

国際通りのほぼ中央という圧倒的な立地の良さ、リゾートホテルとシティホテルの“いいとこどり”とも言うべき、ハイスペックでバランスのとれた快適さ。沖縄に足繁く通う沖縄通はもちろんのこと、台湾ラバーも心癒されるホテルです。
最近、国際通り周辺はナチュラルワインが楽しめるワインバルや個性派のバーが増えているので、グルメ散策もますます楽しい。那覇の新ランドマークとなるこのホテルを拠点に、新たな沖縄旅のプランを立ててみるのはいかがでしょう?

〈HOTEL COLLECTIVE〉(ホテル コレクティブ)

沖縄県那覇市松尾2-5-7
098-860-8366
那覇空港からタクシーで約15分
全260室。全部屋30㎡以上。チェックイン15:00 チェックアウト11:00
HPはこちらhttps://hotelcollective.jp