中学生が不登校になると、学校をきちんと卒業できるのだろうか、高校に進学できるのだろうかと親の不安が尽きることはありません。
でも、不安なのは子どもも同じ。子供が不登校になったときにどのように対応したらよいのか、簡潔にまとめてみました。
不登校になった中学生の進路は?

不登校になったら、復学して高校進学という進路以外にどんな進路があるのか考えてみましょう。
フリースクールに通う
フリースクールに通うのも一つの方法です。NPO法人などの民間の教育機関で、学習面での支援というより精神面での支援をする場といえるでしょう。フリースクールに登校し、家族以外との人と交流することが、子どもにとっては自信をもつことにつながるのです。
そのほかの進路
また、通信制高校に通うという方法も視野に入れておくとよいでしょう。通信制高校は名前の通り、通信による教育なので「自学自習」が基本です。
登校に関しては、週何回か通う学校もあれば、一年に一回の行事のみに参加すればいい学校もあるので、毎日学校に行くのがつらいという中学生には良いかもしれません。
不登校中の家でのルール

家で過ごす時間が長くなると、ダラダラと過ごしてしまうこともあるかもしれません。しかし、できるだけ規則正しく過ごせるようにしたいものです。
インターネットやゲームに関するルール、一日の過ごし方などを子どもと一緒に決めましょう。家のお手伝いをさせてみるのも、いいかもしれません。
望ましい親の対応

不登校になった中学生は、心身共に不安定な状態です。子どもが悩んでいることを相談しやすい雰囲気づくりを心がけてください。自分が進みたい進路が見つかるよう、親は口出しせず、サポートに徹することが大事です。
子どもの状態に合わせた働きかけ
子どもの日々の様子を気にかけて、子どもの状態に応じて働きかけも変えていくことが重要です。不登校になり始めた頃は、学校を休む子どもを受け止めてあげましょう。
子どもの心が落ち着いてきたら、少しずつ気持ちが外に向き始めます。この時期に、外出を増やしてみる、家族以外の人とコミュニケーションの場をつくる、といったことを心がけるとよいでしょう。
そして、我が子が再登校への意欲をみせたとしても、子どもがプレッシャーを感じることがないよう、親はいつも通りでいることが大事です。
学校との連絡を欠かさずに
子どもにきちんと対応してくれなかったと、学校に対して不満がある方もいるかもしれませんが、学校との連絡が途絶えることはないように努めましょう。
日頃から先生とコミュニケーションしていることで、学校側も不登校の子どもの状態を理解しやすくなるからです。
我が子に寄り添って最適な進路を模索しよう

不登校になった子どもは悩み、そして苦しんでいます。子どもとじっくりと向きあうのはもちろんのこと、子どもが頑張っていることをほめてあげましょう。
自信をつけさせることが、子どもの意欲に繋がります。我が子に寄り添い、最適な進路を探してみましょう。