こんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。近年、「非認知能力」「思考力」を育てることがこれからの教育で大切になるといわれていますが、どうしたら伸ばすことができるか皆さんは知っていますか? 今回は、子どもの発達を捉えながらどのように遊びを展開し、子どもの能力を育てていけば良いのかお話したいと思います。

ポイント1 「ふり行為」

子どもは誕生してからしばらく経つと、視力が安定し、まだ身体を動かすことはできなくても「追視」という自分の身の回りで起きている行動を目で追う行為を行うようになります。そして、8ヶ月になり体が少しずつ思うように動かせるようになると、子どもは日常生活の中で行っている「飲むふり」「食べるふり」を遊びの中で行うようになります。皆さんは、お子さんが何も入っていないコップを持って美味しそうに飲んだり、フォークやスプーンを口に運んだり、おままごとの食材を手にとったりして口に運ぶ行動を見たことはありませんか? これが「ふり行為」という行動を指します。

現実に何かを食べるのではなく、何かがあることを想像して食べるという行為が始まるというのは、現実世界とは別の世界の誕生ともいわれています。「イメージする」ということは、生きていく上でとても大切ですよね? これは遊びだけでなく、事故や怪我を起こす前にイメージして危険を避けるということにも繋がります。また、対人と接する際にイメージがうまくできない子は、自分の主観だけで動いてしまいますが、できる子は相手の立場に経って接することができるようにもなるのです。これが社会性やコミュニケーション能力にも繋がっていくんですよね。

ポイント2 「ふり遊び」

ふり行為という段階の次にあるのが「ふり遊び」です。食べているふりから、食べる前に何が行われているのかに気づけるようになり「食材を切る+鍋に入れる+混ぜる」など、いくつかの行為を繋げて遊びだすことになるのです。

これは、家庭で行われている料理の過程を子どもが観察し、模倣(真似)をして遊んでいるということ。ただ、この時期は誰かと協力して何かを作るというのは難しく、1人でイメージをしながら遊ぶというのが基本になります。そのため、周りにいる大人が子どものイメージを汲み取り、合わせながら一緒に遊ぶことで子どものイメージや世界観がより広がることにも繋がっていきます。

また、この時期は「すくう」「入れる」「混ぜる」が好きなので、スプーンなどを用意していくといいでしょう。カバンに作ったものを入れるのも好きなので、紙袋など「入れる」気分が味わえるようなものをいろいろ用意してあげてくださいね。

ポイント3 実際にどのような遊びをしたらいいか

必要な材料は、新聞紙+カラーボールです。写真のようにカラーボールを新聞紙に包みます。

キャンディー包みと言われる包み方をして子どもに渡すと、子どもは中に何が入っているのだろう? と創造力を働かせて、包みを一生懸命開けます。この時期の子どもは、繰り返し遊びが大好きです。包んであるものを開ける、開けたらまた包んでもらい、再び開けるという行為を繰り返し楽しみます。ひとしきりこの行為が行われると、次に自分で包んでみようとチャレンジする姿なども見られるようになりますので、大人が一緒に包み方を教えていっても良いかもしれません。

包んだものをバッグに入れてどこかへ運んだり、周りにいる大人に渡したり……。なんとなくおこなっている行為も、子ども自身が想像力を働かせているからこそ行われている行為なのです。そして、新聞紙を開ける・包む・ちぎるという行為は、手首・指先・手全体を使うことから、脳を刺激し「巧緻性」などを養うことも繋がります。

キャンディーだけではなく、アイスクリームのような形にして子どもへ渡せば、更に遊びが広がりますね。大人もどんなものが作れるかな? と想像力を働かせ子どもと一緒に楽しむことが大切です。

今回は「ふり行為」「ふり遊び」についてお話させていただきました。0・1歳ってどのような遊びをしたら良いのかわからない……と悩みをもつママが多いですが、遊びを通して子どもの大切な「力」を伸ばすことが出来ます。

子どもの日々の言動を観察しながら、どのような遊びをしたらいいか考えて、楽しいおうち時間が過ごせるといいですね。