皆さんこんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。コロナ禍で室内で過ごすことが多くなりましたね。「うちでどんな遊びをしたら良いのかわからない……」とお母さんたちから相談を受けることが増えました。

1歳ごろになると少しずつできることが増えてくるので、子どもの能力を育てられる新しい遊びを取り入れたいと考える保護者も多いのではないでしょうか。この時期におすすめの遊びの一つに、粘土遊びがあります。触り心地のよい粘土を使って、親子で一緒に楽しく遊んでみませんか。今回は遊びながら脳も育てられる「粘土遊び」についてお話させていただきます。

粘土遊びが子どもに大切な理由

1歳を迎えた子どもは、経験値の低さや発達段階的に、テーマを決めて作品を作るというのは難しい年齢です。しかし、触ったり、感触を身体全体で楽しんだりすることは必要。そこで、ぴったりなのが粘土遊びなのです。

まずは、子どもが楽しめるように、こねたり、ちぎったり、手のひら全部を使って転がしたりなど、大人が見本を見せて、興味をもたせながら自由に遊ばせてみてください。引っ張ったり、握ると粘土はどうなるでしょうか? 大人からしたら当たり前ですが、形は変わりますね。この現象は子どもにとって不思議体験にもなり、脳によい刺激を与えることになります。

引っ張る・握るなどに慣れてきたら、やなどの形を作り、色々な形が作れるということも教えていくと良いでしょう。保育園では、粘土板という粘土を行う際に使う板があるのですが、この板は「平らな面」と「絵柄が描かれている面」両面が遊べるようになっています。動物が描かれた面で、粘土を上から押し付けると、粘土に絵が転写されることがわかり、子どもが自発的にこの行為を繰り返し楽しむ姿が見られます。

粘土遊びをすることで期待できる効果

粘土遊びを行うことで、子どもにどのような効果をもたらすでしょうか。粘土は、こねるだけではなく「つまんだり・引っ張る」という動作も必要です。この動作は、指先を鍛えることにもなります。この動作こそが、脳の発達を促します。はじめは感触を楽しむだけだった子どもも、回数を重ねると次第に、力の入れ加減によって粘土の形が変わることを理解していきます。自分が作りたい形にするには、どのように力を入れてどのように動かせばよいかを考えながら指先や手首を動かせるようになるのです。興味を持ち始めると、子どもは大人の介入がなくても集中して遊ぶことができます。

近年では、様々な色の粘土も販売されています。単色で遊んでもいいですが、色と色を混ぜるとどのような色になるか、これは子どもがする「発見」です。この発見こそが子どものイメージする力(=創造力)を育てることにも繋がります。

遊びの中で大人が気をつけていくこと

粘土遊びをする際には、大人が必ず側について粘土を口に入れることのないよう見守りながら遊んでください。最近では、万が一口に入れてしまった時のことを考えて、口に入れても大丈夫な素材で作られているものも多く販売されています。

他には、小麦粉で作られた小麦粉粘土・米粉で作られた米粉粘土などは手作りでも作ることができます。ただし、小麦・米粉に関しては、非常にカビやすいので、使用した後は冷蔵庫で保管したりなど、保管に関しては要注意です。安心安全な材料を選んで提供していくのも大人の仕事ですよね。また、直接触れて遊ぶものだからこそ、一番気をつけなくてはいけないのはアレルギー。小麦アレルギーのある子どもは、小麦粘土は避けましょう。

また、粘土を購入すると写真のような粘土ベラと言われる粘土を成形する時に使う器具がついてきたりするのですが、1歳にはまだこの道具は必要ありません。1歳は感触を楽しむことが大切なので、感触遊びが楽しめるようになった次の段階で使用ができるといいですね。

粘土遊びは子どものタイミングで進めるようにしてください。大人が側についても、感触遊びよりも、粘土を口に入れてしまう場合や、感触を嫌がり触りたがらない子も中にはいます。このような時も、決して無理強いはせず、時間をおいて楽しく遊べるときがくるのを待つことも大事です。

今回は粘土遊びについて書かせていただきました。粘土遊びは、ただこねたり丸めたりと大人には見えるかもしれませんが、指先を使ったり、自分でどのようなものを作りたいか考えたり、粘土を使って創造していくという力を高めることも出来ます。梅雨やコロナ禍の自粛でおうち時間が長くなりますが、そんなときだからこそ、有意義な時間を親子で過ごせるようにしてくださいね。