自治体の職員などへの“威圧的言動”が問題となっている長谷川岳・参議院議員が20日午後、札幌市で開催した国政報告会で、支援者らに謝罪しました。

 札幌市中央区のホテルで開かれた長谷川氏の国政報告会…支援者の他、札幌市の秋元市長や函館市の大泉市長など、多くの自治体関係者も出席し、1000人規模の会場が満員となりました。

 報告会の冒頭、長谷川氏は“威圧的言動”の指摘について「やはり、どこかで自分の『ありがとうございます』『失礼します』という謙虚な気持ちが欠落していたのではないか、私自身、今回の録音や映像を自分で聞いて、そのように強く反省している」支援者らに謝罪しました。

 報告会終了後には、記者の囲み取材に応じ、前日、北海道が公表した国会人事の際の長谷川氏に対する祝電の組織的な取りまとめについては「まったく知らない話だった」と話しました。

 さらに、長谷川氏だけにそうした祝電が送られた背景として、北海道が「幹部職員が長谷川氏に萎縮していたため」と説明したことに対しては「強く言うということは、よくあったと思います。ですから、それをどう受け止めるかということで言うと、受け取られる側がそう感じたなら、大変申し訳ないというふうに思います」と、ここでも謝罪。

 一方、報告会に出席した札幌市の秋元市長は「少し威圧的な部分さえ改善していただければ、やられていることは、本当に北海道のために頑張ってもらっていると思いますし、我々もそういう前提で対応していきます」と今後に期待の声。

 また、函館市の大泉市長は「私もそうですし、私の(函館市の)職員には、全くそういう威圧的な言動とかはありません」とした上で、自らの目玉政策である新幹線の函館市乗り入れへの支援について問われると「長谷川議員に限らず、さまざまな議員にご支援、ご指導をいただいております」と述べました。

 こうした声も受けて、長谷川氏は「今後は、懸命に地域の活動をくり返しながら、信頼回復に努めたい」としています。