今年もスポーツライターの小関順二さんをお招きし、12球団のドラフト指名予想を行っていく。

 この指名予想は指名人数、指名選手を予想するのではなく、その球団の姿勢を表す1位指名は誰にすべきなのか?を考えていくものである。長期的な視野に立った指名なのか、現実に即した指名なのか、目先しか見えていない指名なのか。その観点について徹底的に語っていく。

 今回は2012年以来8年ぶりのAクラスがかかった中日のドラフト指名予想を行う。

2位 中日
〈勝-敗-分〉52勝47敗5分
〈勝率〉.525
〈打率〉.252
〈防御率〉3.75成績は10月20日時点

締め切り直前にプロ志望届を提出した中京大中京の高橋宏斗の存在

高橋宏斗(中京大中京)

――今年の中日の戦いぶりはいかがですか?

小関:将来に向けてセ・リーグで一番面白いチームですよね。ここのところドラフトで結構抽選で競合した選手を獲っていますよね。これが大きいですかね。

――2018年ドラフト1位の根尾 昂選手(大阪桐蔭出身)、2019年ドラフト1位の石川 昂弥選手(東邦出身)などですね。

小関:今日のために来年のピッチャー予想とスタメン予想を色々考えてきたのですが、中日だけは「来年」と言うより「将来」と言うふうにして考えてきました。

 例えば、キャッチャーは木下 拓哉(高知出身)もいいですが、郡司 裕也(仙台育英出身)かアリエル・マルティネスですよね。あとサードの高橋 周平(東海大甲府出身)をセカンドに回してサードに石川を持ってきて、ショートは京田 陽太(青森山田出身)でいいですよね。

 外野は大島 洋平(享栄出身)をセンターに置いてファームの根尾と石垣 雅海(酒田南出身)を外野に持っていくという打つことがだけを取り上げてこんなスタメンを考えてみました。

 3年ぐらい前まで中日にはそういう妄想ができるほどの選手がいなかったんです。ずっと社会人の選手や、大学の選手の粒の小さい選手を使っていましたので。井端 弘和(堀越出身)、荒木 雅博(熊本工出身)は凄かったですけど。

 ああいう選手でチーム全体を構成しようとしていた嫌いがあるんですけど、それがすごく物足りなくて。あんまり面白くなかったです。今は妄想するのが面白いです。

――石橋 康太選手(関東一高出身)や外野手の岡林 勇希選手(菰野出身)なども出てきていてますよね。

小関:そうでうね。オリックスから来た武田 健吾(自由ケ丘出身)など結構魅力のある選手が多いんですよね。

――そんな中日はどんな選手を1位として獲っていけたらいいですか?

小関:投手陣は柳 裕也(横浜出身)が良いですが、大野 雄大(京都外大西出身)もFAがどうなるかわかりませんので、ピッチャーかなと思います。栗林 良吏(愛知黎明-名城大-トヨタ自動車)という地元路線も悪くないですけどそんな成果が出ていないので、と悩んでいた時に中京大中京の高橋 宏斗が志望届を出したので高橋がぴったりだと思いました。大きくなりつつある今のスケールが今の中日に入ることですごくきれいに収まります。

――やっぱり高橋投手のスケールには他の投手にない魅力があると?

小関:そうですね。早稲田大の早川 隆久(木更津総合出身)と一緒で楽に投げて150キロ以上の球を投げるますよね。変化球も比較的同じフォームで投げられますし。これだけの選手はなかなかそう毎年でてこないですよね。

――今年はトヨタ自動車の栗林投手以外でも東海地区の良い選手は非常に多いので今年の中日のドラフト戦略が楽しみですね。

小関:来年も中京大中京に畔柳亨丞投手がいるじゃないですか。高橋がいたのになんであんなにいい選手が1学年下にいるんだよと思いますよね。連続してドラフト1位候補が出るのはすごいと思いますね。

 中日編は以上。地元路線ではトヨタ自動車の栗林良吏や中京大中京の高橋 宏斗が上位候補筆頭なのか。果たして26日の中日は1位でどんな選手を指名してくるのか、注目していきたい。