第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)は第9日の14日を持って、ベスト16が出揃った。これからはベスト8をかけた3回戦となるが、15日予定の4試合の展望を紹介する。

大エースと強力打線擁する明秀日立、スケール抜群の投手陣擁する仙台育英の対決はロースコアの接戦か

明秀日立vs仙台育英

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第1試合  明秀日立(茨城)vs仙台育英(宮城)

 接戦を勝ち抜いて、初勝利をつかんだ[team]明秀日立と、ベンチ入り全員、さらに5投手が登板し、初戦の内容としては100点満点だった仙台育英の対決。大型チーム同士の対決となり、大接戦が予想される。

 明秀日立は大型左腕・石川 ケニー外野手(3年)と、速球、変化球も成長が見える145キロ右腕・猪俣 駿太投手(3年)の2枚看板は魅力。場数を踏んだ伊藤 和也捕手(3年)のリードも冴えている。打線も強打者・佐藤 光成外野手(3年)を筆頭に強力。スラッガータイプが多い右打者の活躍が鍵を握るのではないか。

 仙台育英は多くの投手を起用したが、安定感のある左腕・古川 翼投手(3年)、斎藤 蓉投手(3年)の3年生左腕2名に期待したい。仙台育英は先発投手のプランが崩れても次から次へクオリティーを落とさずに好投手をつぎ込めるので、後半勝負は望むところだろう。

 この試合は両チームの投手陣が持ち味を発揮すると考え、2点〜4点勝負の展開になるのではないだろうか。

浅野の奮闘が鍵の高松商、打線復調が期待される九州国際大付の一戦は打撃戦か?

高松商vs九州国際大付

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第2試合 高松商(香川)vs九州国際大付(福岡)

 高松商は1番浅野 翔吾外野手(3年)が初戦で2本塁打を放つなど、打線は勢いに乗っている。しかし、初戦で本塁打を放った本田 倫太郎内野手(3年)、マルチヒットを打っている林 息吹外野手(3年)がベンチを外れることとなった。この入れ替えはかなり大きく、攻撃力ダウンが見込まれる。九州国際大付は浅野とは極力勝負をせず、打ち合いに持っていきたいところ。

 九州国際大付はコロナの関係で十分に練習を積めずにいたが、初戦を戦い抜いて、実戦感覚が戻ったことを考えると、初戦以上の打撃も期待できる。特に2年生5番・佐倉 侠史朗内野手の復調が鍵。初戦で明徳義塾(高知)の変則左腕・吉村 優聖歩投手(3年)の前に、無安打に抑えられたが、高松商の投手陣は吉村と比べると、フォーム上、打ちにくい投手ではなく、復活する可能性は十分にある。他の野手陣も実戦感覚を取り戻せば、出場校トップクラスのタレントを揃えているチームだけに、大量得点が期待できる。

 序盤から点の取り合いとなりそうだ。

お互い後半に強い明豊、愛工大名電の一戦は序盤からシーソーゲームを期待

明豊vs愛工大名電

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第3試合 明豊(大分)vs愛工大名電(愛知)

 対応力が高い打者が多く揃う明豊と、勇猛果敢な走塁で切り開く愛工大名電との対決は、点の取り合いが予想される。明豊はチームトップの強打者・嶽下 桃之介外野手(3年)が打率.500と好調。3番・後藤 綾太内野手(3年)や、生徒会長で2試合でラッキーボーイの活躍を見せている牧野 太一内野手(3年)と打力が高い選手が揃う。投手陣はチーム一の速球投手・森山 塁投手(2年)がリリーフとして控えるだけに、僅差のリードで後半戦に持ち込みたい。

 愛工大名電は、有馬 伽久投手(3年)を軸にゲームメイクし、後半で勝負するスタンス。リリーフとして安定感抜群の投球を見せる岩瀬 法樹投手(3年)、山田 空暉内野手(3年)もスタンバイする。

 こちらも序盤からシーソーゲームとなりそうで、5点〜6点勝負と考えている。

タフな試合が続く山田陽翔擁する近江、ダークホース・長崎海星は3回戦でも強力打線発揮なるか

近江vs海星

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第4試合 近江(滋賀)vs海星(長崎)

 滋賀県勢初の全国優勝を狙う近江にとってタフな試合が続く。海星は今大会でも上位に入る強力打線を持つ。選手たちの構えを見ていても、スキがなく、速球、変化球にもしっかりと対応できている。近江は山田 陽翔投手(3年)以外を投げさせるほどの余裕がない。最高のシナリオは、5点差以上の差をつけて、100球以内でリリーフにつなげられるか。

 打線は好打者タイプの津田 基内野手(3年)、清谷 大輔外野手(2年)、石浦 暖大内野手(3年)の3選手がどれだけチャンスを作り、相手投手を攻略できるか。

 海星は、エースの宮原 明弥投手(3年)がしっかりとゲームメイクすることが近江撃破の鍵。早い段階で降板すると、前日の天理(奈良)戦で先発した向井 恵理登投手(3年)にあまり余力が残っていないことを考えると、打ち合いに持っていきたい。1番・河内 夢翔外野手(3年)、4番・森 誠太内野手(3年)を中心に巧打者が揃っており、山田を攻略できる実力は十分に備わっている。

(文=河嶋 宗一)