智辯学園が天理にリベンジ!春の奈良大会を制す

智辯学園先発の藤本竣介

 センバツ4強の天理と同8強の智辯学園による決勝戦。昨秋の決勝は天理が8対2で勝利を収めていたが、今回は智辯学園がリベンジした。

 天理の先発は今大会で台頭した左腕の森田 雄斗(3年)。智辯学園は森田に対して初回から一死三塁のチャンスを作ると、3番・植垣 洸(3年)の中前適時打で先制点を上がる。さらに盗塁で二塁に進むと、4番・山下 陽輔(3年)がセンターに適時二塁打を放ち、1点を追加。智辯学園が鮮やかな先制攻撃で2点のリードを奪った。

 智辯学園はその裏、先発の藤本 竣介(2年)が連続四球から無死二、三塁のピンチを招くが、中軸を抑えて無失点で凌ぐと、「スライダーやチェンジアップを低めに集めることができた」と変化球主体の投球で天理打線を翻弄する。

 流れを変えたい天理は5回表にエースの達 孝太(3年)を投入。今大会3度目の登板だが、「本来のピッチングに近くなってきたと思います」(中村良二監督)とストレートも走っており、完全復活に向けて順調な歩みを感じさせた。

 6回表に8番・竹村 日向(3年)に適時打を浴びて1点を失うが、プロ注目の打者である前川 右京(3年)から2三振を奪うなど、要所で好投を披露。与四球も1と制球面でも比較的安定していた。

 何とか反撃したい天理は7回裏に1番・内山 陽斗(3年)の適時打で1点を返すが、藤本は打ち崩すまでには至らず。9回裏にはこの回から登板した小畠 一心(3年)から二死一、三塁のチャンスを作るが、最後は途中出場の石本 紘都(3年)がピッチャーゴロに倒れて試合終了。優勝した智辯学園が22日から滋賀の皇子山球場で行われる近畿大会の出場権を獲得した。

 智辯学園はエースの西村 王雅(3年)が腰痛で戦列を離れており、小畠も登板したのは3回戦と決勝だけ。2年生の藤本と大坪 廉を軸に戦い、頂点に立った。「藤本と大坪が計算できるようになったので、夏に繋がると思います。近畿大会も二人を軸で回せるように打線でカバーしたい」と小坂将商監督も下級生の成長に手応えを感じている。西村も近畿大会ではベンチ入りする予定。状況が整えば、登板する機会もあるという。

 一方の天理も「森田が出てきたのが一番の収穫」と中村監督が話すように投手陣が達依存の脱却を印象付ける大会となった。センバツ準決勝で好投した仲川 一平(3年)と森田が達の負担を減らすことができれば、夏は全国制覇も十分に狙えるだろう。

 これで1勝1敗となった奈良のライバル対決。夏に3度目の対戦が実現した場合、勝利の女神はどちらに微笑むだろうか。

(記事=馬場 遼)