恐るべし花咲徳栄打線!東海大甲府を5回コールドで下す!

満塁本塁打に笑顔の秋山貫太(花咲徳栄)

 6年連続の甲子園を狙う花咲徳栄が東海大甲府相手に5回コールド勝ち。

 まさに花咲徳栄打線恐るべしという試合展開だった。

 東海大甲府の投手陣もレベルが決して低いわけではない。東海大甲府の先発・赤井 海人は立ち上がりから、常時140キロ前後の速球(最速142キロ)を連発。いわゆる縦回転で投げられる投球フォームで、しっかりと体重が乗って素質の高さが伺える。さらに130キロ近い高速スライダーを投げ分ける。

 だが、ストレート、変化球ともに高めに浮きやすく、威力が上回れば、三振を奪えるが、長打になるリスクが高まる。花咲徳栄はそこを逃さなかった。二死二塁のチャンスで打席に回ったのが4番富田隼吾だった。

 春日部共栄戦の試合前のノックで打球が目に当たり、完治するまでボールの距離感がなかなかつかめず苦労したようだが、関東大会前になり、復調。しっかりと速球に反応できるまでになっていた。

「速い球が来る事はわかっていたので、高めに浮いていたので、しっかりと狙うことができました」

 外角高めの140キロストレートを振り抜き、右中間を破る適時二塁打で1点を先制した。3回表には、制球が乱れ始めた赤井を逃さず、しっかりとコンタクトし、バッテリーミス、7番鹿野 亮太の適時打などで点を追加し、9番秋山 貫太が満塁本塁打。公式戦2本目。高校通算10本塁打目は大きく突き放す一打となった。秋山はこの冬、いかに強くコンタクトできるか。

 「拾う形でも、強く捉える。そのことを意識したら、しっかりと飛ばすことができました」

 秋山は185センチ82キロの大型二塁手。9番打者ながらこれほどのポテンシャルを持った選手がいるのは素晴らしい。

 その後も花咲徳栄の勢いが止まらず、4番富田 隼吾の適時二塁打で10対0と10点差につけた。一度、火がついたら止まらない。ブンブン振り回すわけではなく、的確にストライクゾーンを叩いて、打ち返す花咲徳栄打線の恐ろしさを見せつけた試合だった。

 投げては松田 和真が好投。県大会から登板を重ね、本調子ではなく、松田いわくフォームに開きがあり、良くなかったと振り返るが、それでも、常時135キロ〜140キロ前後の直球、100キロ台のカーブ、120キロ台のスライダーの割合を多めにして、4回無失点の好投。金子 翔征も右スリークォーター気味のフォームから最速140キロの直球、120キロ前半のスライダーを投げ分け、東海大甲府打線を抑え、投打で圧倒し、2回戦進出を決めた。

 攻守ともにスキがない花咲徳栄。次の相手は全国レベルの打線を誇る佐野日大だ。

(取材=河嶋 宗一)