トップ画像は「龍馬」復活を告げる3月6日のスポーツ各紙(広島別刷り)

 

広島は3月6日、マツダスタジアムで地元オープン戦開幕を迎える。5日に山口県岩国市の由宇練習場であった教育リーグの広島−ソフトバンク戦を佐々岡監督が視察。スタメン出場していた西川龍馬の主力組合流が決まった。

西川は昨季、右足首を傷めたのに無理を押して出場を重ね患部が悪化。けっきょく11月に手術を受け、その関係で2月の1カ月をまるまる若手や故障者組主体の宮崎・日南キャンプに当てた。

トップ画像にあるように「間に合った」感も漂うが、本当にそうだろうか?



西川以外のところで考えると、まずトラウト打法で試行錯誤中の鈴木誠也。沖縄キャンプ中の対外試合3試合ではいずれも三番を打った。

トラウト打法は球を引き付けて右中間狙いでスイングするためボール球を見極めるチャンスが増える。昨季、リーグ3位の出塁率を誇る鈴木誠だが、さらに高みを目指す。

その沖縄の対外試合ラスト2試合ではそれまで四番に入っていたケビン・クロンが五番に下がった。

クロンはここまで対外試合で22打数2安打、打率は1割にも届かない。そのパワフルな打撃は実戦形式になるに従って空振りばかりが目立つようになった。マツダスタジアムに戻ってきてからも、柵越えを意識するあまり、よけいに打球が飛ばなくなっている。せっかくあった「間」がなくなり、待ち切れず手打ちになっているからだ。

だが、昨季は実戦から遠ざかっていただけに、打席を重ねていけば「エルドレッドの再来」となる可能性もある。


昨季の広島打線は不動の四番・鈴木誠で始まり、九月末から三番・鈴木誠、四番・松山竜平になった。そしてシーズン大詰めとなって西川が6試合続けて四番を打った。

これは今季への布石、だ。


今の広島打線を数字で見た場合、鈴木誠と西川が頭ふたつ、みっつ抜けている。この飛車、角を最大限に生かす。それが佐々岡カープ2年目のカギを握る。

よって西川は、日南別調整で足と相談しながらの万全に近い仕上げを課された可能性がある。四番を打つために、だ。

クロンが打たなければ松山や長野久義、曾澤翼らで五番にもタメを作ることになる。長野が沖縄で黙々と調整してきたのも「レフト長野」の出番が増える(昨季は95試合76安打10本塁打42打点)ことを想定してのものだ。

2月の報道の中には「大盛、野間スタメン確保へ…」のような記事もあったが、そうそう簡単にはいかないだろう。


なお、昨季の西川は76試合のうちの74試合にスタメン出場して一番30試合、三番22試合、四番8試合、五番13試合、六番1試合という万能ぶり。だからそれを逆に固定するとすっゴイことにならないか?

またスタメン・センターは西川以外では長野16試合に対して9月以降でチャンスを掴んだ大盛穂が20試合、野間峻祥は7試合に止まり宇草孔基も4試合、となっている。