画像は竹原高校グラウンドで指導にあたる達川光男さん

 

竹原市の竹原高校のグラウンドで4月18日、プロ野球解説などで活躍中の達川光男さんによる野球教室があった。竹原高校硬式野球部の監督を務める迫田穆成さんが野球指導を通じて地域の活力を引き出そうと企画した。ふたりは1973年夏の甲子園を制し、広島商野球、プロアマ野球の何たるか、を知り尽くした子弟コンビ。

今榮敏彦竹原市長ら多くの関係者も駆けつけた。迫田さんは2019年4月に竹原市内に転居。顔見知りの町の人たちも大勢集まった。


参加したのは竹原高校と、市東部の忠海高校の野球部員で竹原高校OBや父兄らが運営を手伝った。

また市内吉名と江田島市の大柿で活動する少年野球チームの小・中学生が見学に訪れた。

「どんなことにも一生懸命取り組んで欲しい」と繰り返す達川さんの熱心なキャッチング指導、バッティングが続く中、グラウンドには張り詰めた空気が漂った。が、「達川節」が炸裂すると、父兄らからも笑いが起こった。

ウエイトを使って肩や肘に過負荷を与えたあと、スローイングするとどんな感覚を得ることができるか?など、高校生が興味を持ちやすいメニューも用意された。

そのほか高校生へのノック指導や竹原と忠海によるゲームもあり予定を1時間以上オーバーして記念撮影で充実した半日を締め括った。

「竹原高校は数年で甲子園に出ることができるようになる!」「中学生のみなさん!竹原高校野球部に入ろうと思うとる人は手を挙げて」(達川さん)


全国的にも高校球児の減少が顕在化する中、広島県内でもぎりぎりの部員数で公式戦に出場するケースが増えている。竹原高校の場合もこの春、新たに入学したのは41名。男子はその半数前後でそのうち3名が野球部に入ったがそれでも部員は14人。紅白戦をするにはOBらの力が必要だ。

今回、大柿からの少年チームがやってきたように呉市界隈や東広島市やとの繋がりも深い竹原市だが、ここ20数年で人口はおよそ1万人減少した。

「竹原の街への恩返しもしたいし、野球を通じて活性化できる部分は大きいと思います」と話す迫田さんは「今回、初めての試みで、コロナ禍にあって多くのみなさんのご協力によってこうした野球教室を開催できましたが、やって凄くよかったと思っています。次に繋がる手ごたえもありました」と総括した。

(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班)