画像は、五月の広島の青空の下、打球を見失う羽月


5月5日 ●0−4 巨人 マツダスタジアム
通算13勝18敗3分け
5位変わらず、6連敗で首位阪神まで最大9差
13時31分開始・3時間10分、16,395人
相手先発 サンチェス〇7回6安打無失点
本塁打 −

一番セカンド菊池涼
二番センター羽月
三番ライト鈴木誠
四番ファースト松山
五番レフト西川
六番サード安部
七番キャッチャー石原
八番ショート小園
九番ピッチャー高橋昂●(3試合1勝1敗)6回87球4安打1失点(自責1)
中田
コルニエル
大道
高橋樹

 

完敗の広島は佐々岡監督になってのワースト記録を戦うたびに塗り替え、ついに6連敗。

その結果、大型連休9連戦(1試合雨天ノーゲーム)の星取り表は次のようになった。


4月27日マツダ DeNA戦 〇10−1、勝ち投手森下、西川5号②
4月28日マツダ DeNA戦 ●2−13、負け投手床田
4月29日マツダ DeNA戦 ●3−5、負け投手玉村
4月30日甲子園 阪神戦  ●2−4、負け投手九里、クロン3号①
5月1日甲子園 雨天ノーゲーム
5月2日甲子園 阪神戦 ●3−7、負け投手野村
5月3日マツダ 巨人戦 ●2−3、負け投手森下、鈴木誠7号②
5月4日マツダ 巨人戦 △1−1
5月5日マツダ 巨人戦 ●0−4、負け投手高橋昂


毎度、佐々岡監督が口にするように「打線が…」「あと1本が…」という状況で打線の援護が期待できない重圧の中、先発陣に●がついている。

このまま行けば最下位DeNAに追いつかれるのは時間の問題。27日終了時点で8・5差だったものが一週間たらずで3・5になった。次の一週間でもたないかも?貯金1から借金5へ。こいのぼりじゃなくて滝スベリになった。


この日は復帰から3試合目の先発となった高橋昂が試合をきっちり作ったものの、今季初の「四番松山」打線は繋がらず…。

さらに初回の送りバントを失敗した羽月が1点ビハインドの七回の守備で炭谷の平凡な中飛を見失った、打球は目の前にポトリ。1点取るのも大変な広島サイドにとっては致命的な適時打となった。

菊池涼のバックアップ要員として2月から鍛えられてきた羽月が外野守備練習を命じられたのは開幕3日前の3月23日だ。フリー打撃の時間に初めてマツダスタジアムのライトにつき、そのあと、距離2メートルから廣瀬外野守備走塁コーチの転がすゴロを芝生の上で基本姿勢で捕球する練習、そこから始まっている。

 

4月28日のDeNA戦は午後6時1分開始。この時も三回に牧の打球をグラブに当て、落球したことがやはり失点に繋がった。せっかく前日のお立ち台で「森下さんと月を見て…」とファンを感激させたのに…。


ひとつ、ひとつが経験だが、やはり五月の太陽はムーンライトパワーの羽月には眩し過ぎる。




広島では毎年、この時期雨が降る。この日も雨上がり、ちりのない青空から降り注ぐ紫外線の強いその光はサングラスではどうにもならない。バックスクリーン左右のスタンドのファンもゲームが見づらくて仕方ないはずだ。

これは新球場(広島市民球場=マツダスタジアムのこと)建設に当たり、関係者(ひろスポ!取材班含む)が指摘したにもかかわらず、広島市がPC間(ピッチャー・キャッチャー間)の軸をマウンドから見て南西方向に取ったから。「欠陥スタジアム」(球場建設の内情を熟知した関係者)と言っていい。ほかにも人命にかかわるような構造的問題など表に出ない改善点は多数ある。

スタジアムの基本設計はカープ球団の意向が全面的に取り入れらたものとなっている。球団ではレフト側の新幹線やJR線の借景を優先した。このため自動的にPC間が犠牲になった。(甲子園、横浜スタジアム、ZOZOマリンなどはこうした状況を配慮したPC間になっている)

マツダスタジアムの供用開始は2009年。すぐにカープナインからは内野手でもコンコース隙間から入る光の具合でプレーに支障を来す、という声が上がっていた。一部改善はできても、スタジアム遥か上空の自然現象はどうにもならない。

ただ、野球の神様は両軍ベンチに平等なようで、羽月のプレーの直後、今度は丸がセンターを守っていた時に2度もセンターフライが上がった。

それでもかつての自分の庭を知り尽くしている丸は、眩さの中から最後の最後にわずかに確認できた動体ふたつを、まさに地上スレスレのところでゴールデングラブ賞7度のグラブに収めた。

なお、試合後午後5時になってもなお、センター方向から見上げる南西の空の眩しさは十分過ぎるほど残っていた。(ひろスポ!・田辺一球)

※さらに詳しい情報は、2000年10月よりカープをウオッチングし続けている(一日も休まず更新中)携帯サイト「田辺一球広島魂」で。田辺一球、スマホで検索。