最後の砦、九里(画像)でも交流戦勝利投手には届かず…

 

6月16日 ●1−8 日本ハム マツダスタジアム
通算19勝32敗8分け
試合のないDeNAに抜かれて1日で最下位逆戻り5、3位ヤクルトまで最大タイ9・5差、首位阪神まで最大タイ16・5差
18時開始・3時間25分、8,588人(緊急事態宣言下の延期試合)
相手先発 伊藤〇6回4安打1失点
本塁打 −
抹消 曾澤

一番セカンド菊池涼
二番センター野間
三番ショート小園
四番ライト鈴木誠
五番ファースト坂倉
六番サード林
七番レフト宇草
八番キャッチャー石原
九番ピッチャー九里●(9試合5勝4敗)5回76球5安打2失点(自責2)
コルニエル
中田
菊池保
高橋樹
島内

 

広島のチーム内コロナクラスター発生が明らかになったのは、広島県に緊急事態宣言が発出された翌日の5月17日だった。3日後の20日、マツダスタジアムでの西武戦で交流戦に突入した広島だったが、これで全18戦を終え3勝12敗3分けの12球団最下位に終わると同時に、リーグ順位も1日で最下位に逆戻りした。

広島の過去の交流戦最低勝率は2007年の・217でこの時はまだ旧広島市民球場がホームスタジアムだった。リーグ3連覇で無類の強さを誇ったマツダスタジアムでも今年の交流戦は9試合で2勝止まり。

リーグ戦再開を前にパ・リーグは楽天、ソフトバンク、オリックスが上位にいるが、広島はこの3チームから1勝もできなかった。


そんな記録的敗北は、オフェンス、ディフェンスとも低調な中で作られた。

この日も5月23日にPCR検査陽性反応となった九里が5回2失点とチーム勝ち頭の意地を見せたが打線の援護はなく、二番手以降の乱調や石原のタイムリーパスボールなど守りのミスから試合の流れを手放した。

コロナ禍によって先発ローテがバラバラになる中、大瀬良の3度を筆頭に、玉村、野村、高橋昂が2度ずつ、そして床田、矢崎、ネバラスカス、大道、森下、薮田、そして九里が1度ずつ先発したがひとりも勝ちがつかなかった。

しかもこの11投手の中で半数以上の6人、床田、矢崎、ネバラスカス、野村、高橋昂、薮田は現在二軍再調整中だ。…結果、広島の交流戦防御率は12球団唯一の5点台、5・00に終わった。


広島の交流戦総得点60は中日の58に次ぐワースト2。総失点98はワーストで得失点差−38も圧倒的に悪い。

得失点差マイナスはほかに4球団。交流戦3位と健闘してリーグ5位に浮上したDeNAは−2、4位に食い込んだ中日は−7でディフェンス重視が奏功した。

マツダスタジアムクラスターに巻き込まれた西武は後半盛り返して勝率5割の7位で交流戦を乗り切り得失点差−3。10位の日本ハムは−9だった。交流戦優勝のオリックスは+26。


この日、侍ジャパンの五輪メンバー24人が発表され広島からは鈴木誠、菊池涼、曾澤、森下、栗林が選出されたが、打線の核となるはずの鈴木誠と菊池涼の交流戦もまたコロナ隔離の影響で”不発”に終わった。

交流戦前に・345で打率トップだった菊池涼は・308に急降下して交流戦首位打者の中日ビシエドとDeNA佐野に抜かれた。

鈴木誠は交流戦10試合でソロホームランによる打点1に終わった。

6月11日のオリックス戦(京セラ)でやはり侍ジャパンに選出された山本の前に15三振を喫した打線はこの日もドラ1右腕、日本ハムの伊藤の球に力負けするなどして計12三振に終わった。

交流戦終盤ではクロンが二軍落ちして西川がスタメンを外された。

小園、林、宇草の若い力の奮闘もチーム力底上げには繋がらず、クライマックスシリーズ進出の可能性すらゼロに等しい状況となった広島。9連戦をやっとの思いで終えたのも束の間、わずか中1日でまたリーグ戦に臨むことになる。(ひろスポ!・田辺一球)