画像は正隨

 

9月15日  〇5−3 中日 バンテリンドームナゴヤ
通算43勝57敗10分け
最下位のまま5位DeNAまで1差、4位中日まで3差、3位巨人まで12差、首位阪神まで14・5差
17
時45分開始・3時間20分、5,638人(緊急事態宣言下)
相手先発 笠原5回4安打1失点
本塁打 正隨1号③

 

一番センター野間
二番ショート小園
三番レフト正隨
四番ライト鈴木誠
五番ファースト坂倉
六番キャッチャー石原
七番セカンド菊池涼
八番サード林
九番ピッチャー玉村4回64球4安打3失点(自責3)
島内
森浦〇(38試合3勝3敗)
ケムナH
塹江H
栗林S(40試合1敗24S)

 

4試合続けて1点止まりの広島は、2年ぶり一軍登板で三回までに4四球の笠原を攻略しきれず、六回を終わって1対3。5連敗に黄色信号点灯…かと思った矢先の七回、前日に続いて今季3度目(プロ3度目)のスタメンに名を連ねた三番正隨が1号3ランを放ち、連敗が4で止まった。

 

 

打ったのは、中日3番手福の投じた初球、インローの139キロストレート。パワー砲をアピールするには十分な一発になった。

 

 

仮に主砲鈴木誠がメジャーにでも流出しようものなら、広島には同型の大砲が正隨しかいない。マツダスタジアムそばで生まれ育ったから、経歴も申し分ない。

 

 

しかし1年目の2019年には当時の緒方監督から一軍要請をもらえなかった。佐々岡新体制となった昨季は一軍7試合7打数の1安打。9月18日の神宮球場でヤクルト中沢から放ったプロ初安打兼初ホームランが唯一の“実績”になった。

今年は早い時期にチャンスを掴みかけた。3、4月のファーム月間MVP賞が推薦状となり、5月12日の神宮球場、ヤクルト戦で「七番レフト」プロ初スタメンの機会が巡ってきた。結果は左前打、見逃し三振、三ゴロ。しかし5月16日、広島に緊急事態宣言が発出され、翌17日の深夜に発表された「新型コロナウイルス検査陽性者」の中に小園、菊池とともに正隨の名前もあった。

 

二軍ではウエスタン・リーグ2位の11発。それでも一軍昇格の声はなかなかかからず、けっきょくまた昨年と同じ時期にプロ2発目を放つ、という落ちになった。

 

 

前日の試合では松葉の前に3タコに終わり第4打席も大きなレフトフライに終わった。内容が伴わず、この日の“2次テスト”で結果を出せなければまた二軍逆戻りだった可能性が高い。

 

 

初回の無死一、二塁では笠原のチェンジアップを打って5・4・3の併殺打。三回の二死三塁では四球。これでちょっと落ち着いたのか五回の二死一、二塁では左腕の食い込んでくる球をうまく右前に打ち返して適時打にした。締めて4打点。しばらくは一軍で出番が保証される。チャンスだ。

 

 

広島では小園と林もスタメン出場を重ね経験を積んでいる。林にはヤクルト村上のような左のスラッガーとしての独り立ちが期待される。しかも時間的な余裕はない。だから、打席に立ち続けている。

 

 

同じように正隨も打席を増やしていかないとこの先、新たな展開は見えてこない。

 

 

コロナ禍は収束する気配を見せず、広島球団の2期連続赤字は確実。外国人選手の補強に期待は持てない。国産打線は最下位低迷の理由のひとつになっており、日替わりの四番ほど、厳しいものはないのである。(ひろスポ!・田辺一球)