画像はシーズン最終戦を前に、全体練習のあと笑顔の中村伸監督と選手たち

 

サンフレッチェ広島レジーナWEリーグ元年で「自分たちの立ち位置確認」(中村伸監督)、”女王の翼”でさらに羽ばたく…(全公式戦ひろスポ!独自記録付)

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サンフレッチェ広島レジーナのWEリーグ挑戦、記念すべき最初のシーズンが終了した。

 

 

プロとしての力量と、日本女子サッカー界に、そして地元広島に新たな風を吹かせるための存在感が問われる中、11クラブの中で唯一、何もない状態からスタートしたサンフレッチェ広島レジーナは、ビルドアップからのサイド攻撃”女王の翼”やアグレッシブな全員守備でリーグ戦で6位に、皇后杯ベスト8に食い込んだ。

 

 

ひろスポ!ではサンフレッチェ広島レジーナのゼロからの立ち上げを取材しつつ、節目、節目で中村伸監督に話を聞いてきた。

 

 

女子チームの指導を手探りから始めた中村伸監督がシーズンの締め括りに語ったのは、チャレンジし続けた選手たちとともに戦ってきた「あっという間の1年でした」という濃密な毎日に対する感謝の気持ちと、さらに自分たちは強くなるという飽くなきチャレンジ精神だった。

 

※インタビューは最終節前に”収録”

 

−チーム結成後初めてのプレシーズンマッチがあってから、ちょうど1年です。当初描いていたチーム作りはイメージ通り進んだのでしょうか?

 

イメージしていた形を順調に積み上げてくれた部分と、思っていた以上にやってくれた部分と、もう少し改善というかできるようにしていきたい部分とがありますけど、選手たちがやるべきことに目を向けてたくさんトレーニングして、試合で経験して、その成功体験とたくさんエラーもありましたけど、どんな部分に関してもしっかりやってくれた。いい形で積み上げてこれた1年だったと思います。

 

−後半戦はいい試合をしても勝てない時期が続きました。しかしACTION DAYのあと4月から反転攻勢に出ました。何か大きな変化があったのか、その積み上げてきたものが開花したのか、いかがでしょう?

 

はい、当然ですが切り替わった部分もありますし、積み上げた部分もありますけど、選手たちと共有していたのは攻守両面でしっかり積み上げてきたものを信じてブレずにやろうということでした。いいものはいい、足りないものは足りないで修正して自分たちのエネルギーであったりパワーに変えていくということに関して、しっかり向き合っていくこと。

まあ、ほんとにね、点が取れなかったり勝てなかったりで、気持ちの部分でも簡単ではなかったと思いますけど、ブレずにやれたことで、ひとつ点を取って勝てた。そのことで、ああやっぱりやってきたことが間違いじゃなかったんやな、と思えたところも大きかったんじゃないかな、と思いますね。

 

−その中でINAC神戸レオネッサ戦での1勝、待望のホーム1勝目がありました。

 

ホームの初勝利は、なかなかこんなに勝てないというところは想定していなかったんで、どうリラックスした状態でピッチに立たせてあげられるかっていうところを大事にやってきたんですけど、ホームで勝つことは特別なことなんだなと感じさせてもらった1勝になりました。

神戸戦に関してもプレシーズン、練習試合で何回か試合をさせてもらって、自分たちが何をしなければいけないか、を気付かせてもらえた相手だったんで、勝ったことはすごく嬉しかったですけど、女子サッカー、そしてレジーナが成長していく上でいっしょに成長させてくれた相手だと思っています。これからもそういう形で、リーグ全体で盛り上げていけるような形に持っていけたらな、と思ってるんですけどね…。

 

−そういう意味では4日後のホーム最終戦に向けて、1年前と比べてずいぶん成長した中での良い練習ができているのでしょうね?

 

はい、最後にホームでできるのはありがたいことですし、応援に来て下さる方々に向けて、選手たちには“まず自分たちが楽しむこと”、“見てくれる応援してくれる人たちの心に響く試合を見せられるようにしよう”と、選手たちが歯を食いしばって積み上げてきたものを全部、最後に出し切る試合にできたらなと思います。

 

−いまのお話の中にあった“自分たちの持ち味を表現して勝つ”という部分、そこがけっきょくは難しいのでしょうけど、1年積み上げてきてかなりできるようになったと…

 

それを感じ取ってくれている選手は増えてきている、と信じときたいですけど…、はい。全てにおいて前向きにとらえて、笑顔でエネルギッシュにやれる選手が揃っているんで、普段のトレーニングもそうですし、結果のついてこない試合もありましたけど、全て自分たちの成長のためなんだと受け止めてくれたんで、楽しくやれた1年やったなと思っています。

 

−新たに創設されたリーグの最終成績は、優勝したINAC神戸レオネッサを筆頭に勝ち数が多い上位チームと、負けが多い下位チームに別れ、レジーナはその中間という結果になりました。リーグ全体を俯瞰してみていかがでしょうか?

 

うーん…、数字だけで言うとさっきも話させてもらったように、なかなかホームで勝てなかったのと、前半戦も後半戦もそうなんですがなかなか結果と内容がリンクしない試合が多かったなという印象なので、数字だけ見ると当然納得できるような、想定していた数字ではないですけど、選手たちが積み上げてきたことや、リーグの中での自分たちのできることや立ち位置をしっかり把握できた1年でした。

そういう意味では数字以上のものを我々は感じることもできました。満足する訳ではないのですけど、しっかりとリーグ戦を戦うことができた、という思いでいます。でも、あっという間の1年でしたね(笑顔)。

 

 

サンフレッチェ広島レジーナ、WEリーグ元年成績(練習マッチを除く、リーグ戦は上野真実のデータ付き)

 

2021年

第1節 9月12日(熊谷スポーツ文化公園)〇3−0ちふれASエルフェン埼玉
開幕戦、9分上野真実チーム初ゴール(右足)、10分中嶋淑乃ゴール、56分中嶋淑乃アシストで増矢理花ゴール
上野真実は60分交代、1/1ゴール(1ゴール/1シュート)

第2節 9月18日(広島広域公園第一球技場)●0−2マイナビ仙台レディース
ホーム開幕戦は完封負け
上野真実はフル出場、0/4ゴール

第3節 9月25日(味の素フィールド西が丘)●0−2日テレ・東京ヴェルディベレーザ
2試合連続完封負け
上野真実はハーフタイム交代、0/0ゴール

第4節 10月2日(広島広域公園第一球技場)△1−1アルビレックス新潟レディース
ホーム初勝利ならず、37分上野真実同点ゴール、山口千尋のクロスをヘディングシュート
上野真実はフル出場、1/2ゴール

第5節 10月10日(NACK5スタジアム大宮)●1−4大宮アルディージャVENTUS
最多失点負け、0−2の38分、上野真実から受けた川島はるなが右足でゴール
上野真実はフル出場、0/2ゴール

第6節 10月16日(浦和駒場スタジアム)〇2−1三菱重工浦和レッズレディース
14分谷口木乃実が左足先制ゴール、1−1の90+4に途中出場の齋原みず稀が右足ミラクルVゴール!
上野真実はフル出場、0/0ゴール

 

第7節 10月31日(広島広域公園第一球技場)△1−1ノジマステラ神奈川相模原
ホーム3戦目、スコアレスドロー
上野真実はフル出場、0/1ゴール

 

第8節 11月6日・7日WE ACTION DAY(試合なし)

 

第9節 11月14日(長野Uスタジアム)●1−2AC長野パルセイロ・レディース
52分に松原優菜先制ゴールも、アディショナルタイムに2失点
上野真実は82分交代、0/0ゴール

  

第10節 11月20日(広島広域公園第一球技場)△1−1ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
75分、左山桃子から島袋奈美恵へ繋いで右足同点ゴール
上野真実はベンチ外 

 

第11節 コロナ感染防止のためINAC神戸レオネッサ戦延期、リーグ戦前半終了

 

 

2022年

第12節 3月5日(ユアテックスタジアム仙台)●0−4マイナビ仙台レディース
仙台には2戦とも完封負け…
上野真実はベンチスタート、ハーフタイム交代出場、0/1ゴール

  

第13節 3月12日(広島広域公園第一球技場)●0−2日テレ・東京ヴェルディベレーザ
後半戦ホーム初戦も勝てず…
上野真実はFWから2列目MFで出場、78分交代でシュート機会なし、0/0ゴール 

 

第14節 3月21日(フクダ電子アリーナ)●0−1ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
後半戦3試合連続完封負け
上野真実はMF出場で73分交代、0/3ゴール 

 

第15節 3月27日(広島広域公園第一球技場)●0−1三菱重工浦和レッズレディース
4試合連続完封負け
上野真実はFW出場で84分交代、0/1ゴール

  

第16節 4月2日・3日WE ACTION DAY

  

第17節 4月16日(相模原ギオンスタジアム)〇2−0ノジマステラ神奈川相模原
4戦連続完封負けのあとツキが替わって快勝!44分小川愛のアシストで上野真実右足ゴール、70分にもコボレをゴール
上野真実はMF出場、90+2分で交代、2/4ゴール 

 

第18節 4月24日(広島広域公園第一球技場)〇3−0大宮アルディージャVENTUS
ホーム初勝利!37分谷口木乃実先制ゴール、45分上野真実PKゴール、62分中嶋淑乃左足ゴール
上野真実はMF出場でシュート5本と開花!72分交代、1/5ゴール

 

 第19節 4月29日(ノエビアスタジアム神戸)●2−3INAC神戸レオネッサ

リーグ戦無敗の神戸相手に0−3から反転攻勢、41分川島はるなゴールで1−3、48分川島はるなHSの跳ね返りを上野真実右足ゴール
上野真実はMFフル出場、1/7ゴール 

 

第11節 5月4日(広島広域公園第一球技場)〇1−0INAC神戸レオネッサ
中4日、前半最終戦ホームゲーム延期分開催で無敗だったINAC神戸レオネッサに土。29分、上野真実のシュート跳ね返りを中嶋淑乃左足でゴール
上野真実はMF出場90+2分交代、0/1 

 

第20節 5月8日(広島広域公園第一球技場)〇4−0ちふれASエルフェン埼玉
中3日でチーム最多得点快勝!17分中嶋淑乃からの上野真実右足ゴール、21分松原優菜右足ゴール、80分島袋奈美恵からの立花葉左足ゴール、83分島袋奈美恵からの上野真実右足ゴール
上野真実はMF出場で84分交代、2/2ゴール 

 

第21節 5月15日(デンカビックスワンスタジアム)△2−2アルビレックス新潟レディース
2失点痛恨も2度追いつく、29分谷口木乃実アシストで上野真実左足ゴール、66分柳瀬楓菜アシストで上野真実右足ゴール
上野真実はMFフル出場、2/3ゴール、6戦8発! 

 

第22節 5月22日(広島広域公園第一球技場)〇1−0AC長野パルセイロ・レディース
地元開幕戦に次ぐ観衆が見守る中、71分左サイドの木﨑あおいからのクロスが相手に当たり、浮き球となって上野真実が頭でシーズンファイナルゴールも決める
上野真実はMFフル出場、1/2ゴール、7戦9発の締めて11ゴールでランキング第3位フィニッシュ!

 

 

 

皇后杯JFA第43回全日本女子サッカー選手権大会

2021年

ラウンド16 12月25日(広島広域公園第一球技場)〇2−0マイナビ仙台レディース
前半アディショナルタイム松原志歩がこぼれを先制ゴール、52分松原志歩のCKを近賀ゆかりHSで2点目

 

準々決勝 12月29日(ヤンマースタジアム長居)●0−2三菱重工浦和レッズレディース
年内全日程終了、三菱重工浦和レッズレディースは準決勝でセレッソ大阪堺レディースに1−0勝利、決勝でジェフユナイテッド市原・千葉レディースに1−0勝利

 

 

 

プレシーズンマッチ

2021年

5月8日(NACKスタジアム大宮)〇1−0大宮アルディージャVENTUS
得点者 上野真実

 

5月22日(広島広域公園第一球技場)〇2−0ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
得点者 山口千尋、谷口木乃実

 

5月29日(浦和駒場スタジアム)△2−2三菱重工浦和レッズレディース
得点者 上野真実、立花葉

 

6月9日(広島広域公園第一球技場)●0−2INAC神戸レオネッサ

 

 

サンフレッチェ広島レジーナ、先発メンバーなどの推移

2021-22 Yogibo WEリーグ、第1節
ちふれASエルフェン埼玉vsサンフレッチェ広島レジーナ
(2021年9月12日午後5時キックオフ、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)

先発
GK 木稲瑠那
DF 松原志歩、松原優菜、中村楓、木﨑あおい
MF 増矢理花、近賀ゆかり、川島はるな
FW 立花葉、上野真実、中嶋淑乃

サブメンバー
福元美穂
左山桃子
柳瀬楓菜81分(←増矢理花)
小川愛60分(←近賀ゆかり)
山口千尋67分(←中嶋淑乃)
島袋奈美恵67分(←立花葉)
谷口木乃実60分(←上野真実)

 

皇后杯JFA第43回全日本女子サッカー選手権大会準々決勝(2021年12月29日、ヤンマースタジアム長居)
サンフレッチェ広島レジーナvs三菱重工浦和レッズレディース

先発
GK 木稲瑠那
DF 松原優菜、左山桃子、中村楓、木﨑あおい
MF 川島はるな、松原志歩、近賀ゆかり
FW 立花葉、上野真実、中嶋淑乃

サブメンバー
福元美穂
小川愛
柳瀬楓菜61分(←柳瀬楓菜)
齋原みず稀71分(←川島はるな)
島袋奈美恵61分(←中嶋淑乃)
谷口木乃実17分(←松原優菜)
大内梨央45+2分(←上野真実)

 

2021-22 Yogibo WEリーグ、第22節(2022年5月22日午後1時5分キックオフ、広島広域公園第一球技場)サンフレッチェ広島レジーナ vs AC長野パルセイロ・レディース

先発
GK 福元美穂
DF 松原優菜、左山桃子、中村楓、木﨑あおい
MF 上野真実、小川愛、柳瀬楓菜
FW 川島はるな、谷口木乃実、中嶋淑乃

サブメンバー
木稲瑠那
塩田満彩66分(←松原優菜)
齋原みず稀
近賀ゆかり83分(←柳瀬楓菜)
立花葉66分(←川島はるな)
島袋奈美恵83分(←中嶋淑乃)
大内梨央