画像は戸手戦コールド勝ちの竹原ナイン

 

 

秋季広島県高校野球大会兼第139回秋季中国地区高校野球大会県予選会(県高野連主催)が9月24日開幕した。この大会には県内4地区の予選を勝ち抜いた32校が出場、上位4校が10月28日から県内で開催される中国地区大会に出場する。

 

24日は1回戦8試合があった。広島新庄と、今夏甲子園に出場した盈進との注目の対戦は、広島新庄先発の新田遥輝(2年)が強打の盈進打線を完封して4対0というスコアになった。今夏県準優勝の尾道は10対3で基町に七回コールド勝ちした。

 

優勝候補の一角で昨秋の中国大会を制した広陵は4対1で終盤、近大福山を押し切った。武田は自慢の打線で葦陽に11対0五回コールド勝ち。

 

 

24日の結果
武田11−0葦陽(五回コールド)
広島新庄4−0盈進
尾道10−3基町(七回コールド)
広陵4−1近大福山
呉港3−1総合技術(延長十回)
尾道商3−2沼田
如水館11−4(七回コールド)
誠之館10−4修道

 

 

15日も1回戦8試合があった。2年連続のセンバツ出場を目指す広島商は三次に13対0で六回コールド勝ち。今夏県大会では3回戦で涙をのんだ西条農が同ベスト8の崇徳に7対1で快勝した。

 

35年ぶりの夏の県大会ベスト16入りで話題となった竹原は6投手のリレーで戸手に14対4で七回コールド勝ち。神辺旭は今夏県大会ベスト16の海田に3対2逆転勝ち。

 

 

25日の結果
広島商13−0三次(五回コールド)
西条農7−1崇徳
竹原14−4戸手(七回コールド)
呉4−1国際学院
広島工3−2山陽
神辺旭3−2海田
工大高11−1油木(五回コールド)
瀬戸内4−高陽東

 

 

10月1日、2日に予定される2回戦では広島商に挑む竹原に注目が集まる。

 

2019年7月に“町興し”も兼ねて竹原の監督に就任した迫田穆成はこの時80歳。部員も満足に揃わぬ環境下でも「数年で県ベスト4へ入る」という目標を立て、コロナ禍の影響をモロに受けながらも今夏、県内ベスト16に駒を進めた。

 

4回戦で崇徳に2対5で敗れベスト8を逃した迫田監督だったが、実はその日、広島商−舟入戦へ“偵察要員”を送り込んでいた。準々決勝で崇徳と対戦した広島商は4対0で勝って準決勝に進んだが4強止まりだった。

 

迫田監督は広島商の主将として1957年夏に全国優勝。同校監督としても春夏計6度も甲子園に出場し、1993に如水館の前身・三原工の監督に就任してからも8度の甲子園出場を果たしている。そして1973年春の“怪物江川”攻略と夏のサヨナラスリーバントスクイズ優勝は今も語り草だ。

 

名将の下、新チームになった竹原は部員19人。今大会はベンチ入り20人だからみんなに出番がある。

 

おそらく広島商戦をにらんでのことなのだろう。「守りの野球」を標ぼうする迫田監督はいつもなら主将に「ジャンケンで勝てば後攻を取れ」と指示するのに戸手戦は逆に先攻を取っての快勝となった。

 

そして6投手による継投など、19人のうち16人までが初戦の舞台を踏んだ。後攻めだとコールド勝ちの際、選手の出番が減る。

 

竹原はセカンドなどを守る平田智輝主将と副主将ふたりが2年生で1年生が16人。一方の広島商も旧チームからのレギュラーは荒谷龍ノ介主将だけで三次戦のスタメンは2年生3人、1年生6人だった。

 

そんな訳で、10月1日午後2時からの両校の対戦(鶴岡一人記念球場、午後2時開始予定)は、実に興味深い“要素”が凝縮されていることになる。

 

グラウンド外でも迫田監督の思いが実り8月、竹原商工会議所などの後押しで硬式野球部後援会が発足した。竹原色に染まる?スタンドの応援風景にも後押しされての熱戦が期待される。

 

迫田穆成監督の話
(広島商と当たるのは)嬉しいですね!広島商らしいところをうちの1年生たちに教えてやって欲しいですね。あっ、でも向こうもレフト、ライト、サード…1年が6人でしたか…コロナでなかなかやるべき練習ができておりませんので、やはりもう1年かけてやっていかないと基本的なことは身につきませんから公式戦を大事に戦いたいと思います。


(広島スポーツ100年取材班&田辺一球)