画像は辞任を決め、ひとりマツダスタジアムの外野を歩く佐々岡監督

 

広島の佐々岡監督が辞任することを10月2日のスポニチと地元の中国新聞が報じた。スポニチは2日午前6時にネットニュースにもアップした。

 

両紙は佐々岡監督と“特別な関係”にある。

 

142試合目で5位が確定した広島は2日、マツダスタジアムでシーズン最終戦に臨む。試合後の佐々岡監督の挨拶は「辞任」抜きには語れない。

 

こうして紙面になった方が佐々岡監督のため、ファンのためだ。

 

そのファンの中にはネットで佐々岡監督をボロカスに叩く人たちが多数いた。そういう時代ではあるのだろうが、しかし酷いものがたくさんあった。佐々岡監督が口下手でうまくその意図が伝わらないケースも多かった。とても残念だ。

 

「辞任」は早くから一部のテレビ局関係者、番記者の中では“暗黙の了解”になっていたはずだ。

 

ちなみに前日(1日)、佐々岡監督が解説者としてかつて契約していた中国放送の関係者に「佐々岡監督、戻ってくるでしょ?」と振ると苦笑いして沈黙していた。

 

監督人事のネタは地元局の人たちが一番よく知っている。次期監督が誰か、についてもだ。

 

スポニチによると佐々岡監督はヤクルトのリーグ2連覇が決まった翌日、9月26日に辞任を申し出たという。ひろスポ!ではすでに紹介したが、佐々岡監督は高津監督の前に屈する形となったのである。

 

島根育ちで広島を第2の故郷とする佐々岡監督、マツダスタジアムのそばで育ち幾多の経験を経てヤクルトを指揮する高津監督の戦いは、リーグ連覇した高津監督が2年連続で広島戦大幅勝ち越しという結果に終わった。2021年はヤクルトの14勝8敗3分け。2022年は同16勝8敗1分け。

 

そしてそのエンディングもマツダスタジアムでの9月29日、30日の広島−ヤクルトだった。CS出場へ勝つしかない佐々岡監督は初戦を森下で、第2戦を九里で落として4年連続Bクラス。

 

初戦では4対0とリードしながら高津監督の「代打オスナ」の策がはまって3ラン被弾で逆転負け。2戦目もキブレハンとオスナに手痛い一発を浴びての0対5完封負けだった。

 

広島のエースとして138勝106セーブを挙げた佐々岡監督。現役時代の投球スタイルは桁外れの背筋力を使う剛腕投法で1年目151回と3分の1、リーグ優勝した2年目240回、3年目も197回、10年目でも衰え知らずの190回、引退1年前の17年目でも149回と3分の2。

 

今季、森下がリーグトップの178回と3分の2を投げてはいるが「エース佐々岡」には到底及ばない。

 

広島先発陣はBクラスが決まった142試合目まで13試合連続でクオリティスタートに失敗した。

 

マラソンのような長いペナントレースで明らかに息切れ。誰も佐々岡監督の“熱い思い”についてはいけなかったのである。(広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

 

※さらに詳しい情報は、佐々岡監督入団時からカープをウオッチングし続けている(一日も休まず更新中)携帯サイト「田辺一球広島魂」で、田辺一球、スマホで検索!