画像は「エヴォルヴィンフットボールフィールド」全景、人工芝敷設前のメーングラウンドを北側から撮影


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見学ツアーの様子


福山シティFCを運営する一般社団法人福山シティクラブは5月31日、練習場建設工事現場の見学会「福山シティFC 新設グラウンド建設現場見学ツアー」を開催した。

 

同クラブパートナー企業から11社18名が現地を訪れて、現場担当者と直接意見交換するなどした。

 

1月17日に着工の複合型練習施設「エヴォルヴィンフットボールフィールド」は5月末の段階で105メートル×68メートルのピッチが取れるメーングラウンドの透水性アスファルト舗装を終えた。7月上旬まで人工芝敷設作業が行われてその全容が姿を現す。観客設もあり様々なイベントで活用される。

 

同グラウンド南に隣接するクラブハウスの内装も始まった。7月最終週の土曜・日曜に当たる29日・30日までの完成を目指し、両日には子どもたちの大会や福山シティFCの公式戦を含む近隣の住民らとのオープニングイベントを開催する予定。

 

JR福山駅前から5キロ圏内で、車なら10数分もあれば市街地中心部からアクセスできる。

 

2022年4月24日にクラブ創立30周年を迎えたサンフレッチェ広島は未だ広島市街地に自前の練習ピッチなど活動拠点を有していない。(12月末完成予定の新サッカースタジアムはマツダスタジアムと同じく広島市が所有する)

 

Jリーグ参入を目指す福山シティFCは、トップチームの練習環境の面で県内の大先輩に先んずることになる。

 

福山市が所有する上下水道施設跡地は広大で、福山市が実施した借受者公募(プロポーザル方式)を経て10年間用地を借り受け、1月に待望のクラブ拠点整備が始まった。

 

およそ1万9000平方メートルの敷地は複合型スポーツコンプレックスとして生まれ変わる。クラブハウス横にはフットサルコートが、北側にはバスケ3×3のコートが併設される。建設費はおよそ3億3000万でクラブが資金調達を行い、持続可能な事業運営を行っていく。

 

見学ツアーにはクラブ関係者も多数、アテンダントとして参加した。その中のひとりで選手兼法人営業担当の藤井敦仁さん(福山西SC→FCバイエルンツネイシ→広島皆実高校→関西学院大学)は参加者を前にこうあいさつした。

 

「僕たち、選手としてもすごく楽しみなグラウンドですし、みなさんにとってもすごく楽しみなグラウンドだと思います。福山の新しいみんなの集いの場としてみなさんに集まってもらえるといいなと…。同時に支えて下さるみなさまのためにも僕たち選手が結果を出していかなければいけません。これまで以上に集中してサッカーに取り組んでいきたいと思っています。きょうはお越しいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします」

 

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関係者にあいさつする藤井敦仁さん(右端)

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クラブパートナー企業のみなさんで記念撮影

 

中国サッカーリーグ2季目の今シーズン、福山シティFCはここまで”開幕3連勝”をまーク。Jリーグ昇格への最終関門である「全国リーグのJFL」参入に向けて好発進を切った。

 

昨季、中国リーグ優勝のあとJFL昇格を懸け全国地域チャンピオンズリーグ」で敗れた。今季は新たにサンフレッチェ広島出身の上野展裕監督以下、新メンバーを揃えてその勢いを加速させている。(この項つづく)

 

中国サッカーリーグ戦績
1節 3月26日(ツネイシフィールド)〇10ー0 ヴァジュラ岡山
2節 4月2日(HIROHAI佐伯総合)〇1−0 廿日市FC
3節 4月30日(広島県立備後運動公園)〇4ー0 Yonago Genki SC


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