画像はチャンピオンシップ期間中に意見交換するカイル・ミリングヘッドコーチ(左)と岡崎修司ゼネラルマネージャー

 

広島ドラゴンフライズは6月17日、カイル・ミリング ヘッドコーチが6月30日をもって契約満了で退団すると発表した。すでに複数のメディアが朝山正悟新ヘッドコーチ就任を報じている。

 

また、同ヘッドコーチ退団に関して、岡崎修司ゼネラルマネージャーが同時にヘッドコーチ交代に至る経緯を詳細に発表した。内容は次の通り。

 

岡崎修司ゼネラルマネージャーコメント

ミリングHCとの契約満了に伴い、今シーズンを持ちまして退団の運びとなりましたのでご報告いたします。広島加入時より、CS出場にクラブを導くだけでなく、B1初優勝に導くなど、飛躍の鍵を握ってきたコーチですので、意思決定に対する疑問や落胆の思いで今回の発表をお聞きになる方も多いのではないかと思います。今回の決断のプロセスについてお話しできる範囲でお伝えをさせていただきます。

まず前提として、リーグルールの現状と広島の編成のプロセスについてご説明をさせていただきます。ご存知の通り、他クラブ選手も含めた翌年の選手交渉・チーム編成は年明けの1月1日より本格的に開始されます。私たちは、以前よりお伝えさせていただいているように、B1最下位となったシーズンから、強豪クラブへの変革を計画し、早期のチーム編成を行う方針を掲げております。この理由としては、強化をするためには早期の意思決定が必要だということがあります。リーグの中で評価の高い選手やスタッフは早期の契約を勝ち取っています。そのためシーズン終了後に交渉をスタートした場合は、引き抜きなどによる戦力低下や他クラブからの補強が難しい状況に陥る傾向にあります。

上記を踏まえて、今シーズンも大部分の編成をシーズン中に進めておりました。編成を進めるうえで、最も重要になるのが、ヘッドコーチです。クラブの方針とヘッドコーチの方針を反映したロスターを組むことがチームの成功には必須なうえ、継続選手の契約延長においても、新規選手の獲得においてもヘッドコーチが決まらなければ交渉が難しくなります。上記を踏まえて、具体的にはシーズン中盤の低迷していた時期である、2024年の年明け頃に最終の意思決定を進めておりました。

クラブとしては、チームディフェンスの再建を目指して招聘したミリングHCによる長期間の指揮の中で着実な成長を感じていた面もありますが、3年目となる今シーズンの中盤には、停滞感を抱いていました。具体的には開幕からレギュラーシーズン中盤までの勝利数が伸び悩んだだけでなく、バスケットボールの内容としても、攻守にわたり成長を実感できないようなゲームが続きました。また、マネジメント方法や今後の方向性についての考え方の違いを感じてきておりました。

このような中、先述したようにクラブがさらなるステップアップとして、次の体制を準備することと、ミリングHCが次のキャリアに進むことを考えると、双方にとって早期の決断が必要だと考えておりました。来シーズンにおいても、継続したい選手が多い中で、シーズン中盤にはCS進出に向けても成績が伸び悩んだこともあり、継続選手を留めながら、変化とさらなる成長をもたらすためには、コーチングスタッフの変革が必要だという意思決定をいたしました。

意思決定をした後は、次のステップに進むことをすぐにミリングHCに伝えたうえで、最後まで一緒に戦うこととサポートをし続けることを約束してまいりました。ミリングHCは、この決定を伝えた後も、最後まで粘り強くチームを導いてくれました。プロのコーチとしての姿勢に感謝し、ミリングHCに敬意を表したいと思います。低迷していたドラゴンフライズの飛躍に貢献し、新たな歴史を作ってくれたミリングHCには、本当に感謝をしております。ミリングHCの今後のご活躍を心から祈念いたします。