画像は岡崎修司GM(奥側)と会見に臨んだ朝山正悟新ヘッドコーチ

 

広島ドラゴンフライズ・朝山正悟ヘッドコーチの就任会見が6月19日、広島市西区の広島サンプラザホールであった。

 

会見の冒頭で「なんか朝山ヘッドコーチって呼ばれるのが、ものすごく何か変な感じがじますね、ついこの間までプレーヤーでしたので…」と切り出した朝山ヘッドコーチ。取材する側も確かに同じ感覚ではあるが、しかしBリーグ制覇を成し遂げたカイル・ミリング前ヘッドコーチ(新たな所属先は群馬クレインサンダーズ)からのバトンを受けるなら、ミスター・ドラゴンフライズ以上の適任はいないだろう。

 

クラブ側は毎年、次のシーズンのチーム編成をレギュラーシーズン最中の1、2月に進める。そのタイミングでオファーを受けた際には「正直なところ、現役を終えたタイミングですぐそのポジションに入っていくというのは、どうなのか?と、自分としてもほんとに難しい決断だった」というが「これまで同様、自分自身がチャレンジし続けたいということで、現役時代にはほとんど晩年はそういったところを視野に入れながらやってきた部分もありましたので、最終的にはチャレンジしたいなと…」ヘッドコーチ受諾を決断したという。

 

 

似たような話…

 

 

そう交流戦を終えてセ・リーグ首位を快走するカープの指揮官、新井貴浩監督もまた現役引退→コーチ経験なし→監督就任という道を歩んだ。

 

朝山ヘッドコーチはすでに始球式でマツダスタジアムのマウンドも経験済み。スタンド観戦で新井カープに声援も送っている。また新井監督との交流もあり、カープ、広島ドラゴンフライズ双方から公式にそうした情報がネット上にはアップされている。

 

となれば、朝山ヘッドコーチが”新井カープ魂”の何たるか、を伝授してもらっている可能性は大だろう。

 

そして朝山ヘッドコーチは会見の最後に、こうも話した。

 

「ひとつ、ちょっと語弊があると嫌なんですが、Bリーグ、バスケットボールがこれだけ盛り上がってきて…ただその中で海外の指導者がこれだけ日本に入ってきて、自分たちが学べていることは喜ばしいことなんですけども、この先長い目で見た時には日本人コーチたちがもう少し先陣切っていけるように…」

「すでにそういう先輩方は多数いらっしゃると思うんですが、そこに食い込んでいきたいし、日本のバスケ文化にもっともっと自分自身が貢献できるように。この先の日本のバスケを背負って立つこどもたちが、もっと夢を持ってもらえるように、指導者になる上での大きなビジョンのひとつです」

 

カープと来れば次はサンフレッチェ広島。2012年からの4シーズンで3度Jリーグを制し、その後、五輪代表、フル代表を率いて世界と渡り合ってきた森保一監督は、まさにそうした道を歩んでいる。外国人監督招へいが当たり前のようになっていた日本サッカー界もまた、”広島育ち”の指揮官によって、過去の常識が塗り替えられようとしている。

 

 

朝山ヘッドコーチは「もちろんそこにたくさんのミス、失敗があると思うんですね、でもどんな時も自分らしく前を向いてやっていきたいなと思いますし、そこを根底にして突き進んでいければなと思っています」と責任ある立場になることへの覚悟も口にした。Bリーグの頂点を極めたチームを引き継ぐ、という滅多にできない経験に対する重圧をエネルギーに替えるつもりなのだろう。

 

 

年齢順には、新井監督×森保監督×朝山ヘッドコーチ

 

 

広島育ちの指揮官たちの、夢の退団が実現するのはいつの日か…

(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)