早期の子宮体がんで、子宮と卵巣の全摘手術を受けた演歌歌手の藤あや子が21日、埼玉・ウェスタ川越で行われた35周年コンサートでステージ復帰した。

 藤は4月中旬に人間ドックを受診した際にがんの疑いを指摘され、再検査したところ子宮体がんが判明。5月の初旬に摘出手術を受けた。この日のステージは、「むらさき雨情」「こころ酒」などヒット曲を披露。歌手の新浜レオンをゲストに迎え、「男と女のラブゲーム」をデュエットするなどしてファンを沸かせた。

 藤は終演後に所属事務所を通じ「ご心配をお掛けしましたが、おかげさまでステージに戻ってくることができました。たくさんのお客様に歌を聴いて頂き、胸がいっぱいです」とコメント。「今日は新浜レオンさんの力を借りて無事に完走することができました。思っていたよりもスムーズに声を出すことができたので、自分でも少し安心しております」と心境を明かした。

 藤は6月20日には神奈川・相模女子大学グリーンホールで、同28日には埼玉・サンシティ越谷で35周年コンサートに出演予定。「令和にっぽん!演歌の夢まつり2024」の神戸公演(6月8日・神戸国際会館こくさいホール)、東京公演(6月13日・東京国際フォーラムホールA)でもステージを行う予定という。藤は「これからも、身体と相談しながら、自分のペースで歩んでまいりますので、見守って頂けましたら幸いです」とつづった。