フジテレビ系「めざまし8」(月曜〜金曜・午前8時)は20日、上川陽子外相が19日に静岡県知事選の応援演説で自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」との自身の発言を撤回したことを報じた。

 上川氏は「私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯に受け止め、撤回する」と静岡市で記者団に語った。岸田文雄首相は「誤解を招く表現は避けるべきだと私も思う」と視察先の山形県酒田市で記者団に述べた。

 上川氏は発言の趣旨に関し、自身が初当選した2000年の衆院選に触れ「女性のパワーで私という衆院議員を誕生させてくださった皆さんに、いま一度、女性パワーを発揮していただき、知事を誕生させようとの意味で申し上げた」と説明。「初当選以来、女性が新しい変化をうみ出すことを日本中、世界中で実感している。その思いは変わらず、日々強まっている」と語った。

 この発言撤回を巡りコメンテーターで元大阪府知事の橋下徹氏は「選挙期間中ですから撤回したんでしょう。火消しを早くしなければいけないということで」とした上で「でも、僕はこの発言は許容できると思っています」と示した。

 続けて「支持者向けへの発言で一般世間向けへの発言ではありません。それから『子供を産め』という発言ではなくて、当選者を出せてほしい、と。しかも現実ですね、選挙運動に携わっている人たちは、若い世代は参加しない。子育て世帯も忙しい。現実、子育てを終わった人が多いんです。そういう人たちを鼓舞する表現としては許されると思うんです」と説明した。

 この橋下氏の見解にコメンテーターでモデルの長谷川ミラは「いやぁ…うん…言いたいことは、もちろん一部の切り抜きってのは、ものすごく理解できるんですけども」と返し「それにしても時代にあっていない発言というか、こういった目の前にいた方々に対しての発言がこういったメディアという形で我々世代に届けられると、正直ですよ、こういう世代の方がまだ上にいらっしゃるから、もしかすると変わってないのかな?なんて思ってしまうのは、現代世代のひとつの意見かなと思います」と反論した。

 この意見に橋下氏は「(選挙戦が)接戦なんで鼓舞する範囲としてはいいかな?と僕は思うんだけど、やっぱり、ちょっと時代なのかな」と理解を示した。二人の意見を受けMCで俳優の谷原章介「発言にどこかジェンダーをバイアスとして乗っけるのは今の時代ではないのかもしれませんね」とコメントしていた。