東海大甲府・長嶋、悔しい26秒「秒殺」準V

東海大甲府・長嶋、悔しい26秒「秒殺」準V

◆東海総体 柔道 ▽男子90キロ級決勝(10日・津市産業SC)

 男子重量級4階級と女子団体の2回戦までが行われ、男子90キロ級では東海大甲府主将の長嶋勇斗(3年)が準優勝した。1回戦から2度延長戦にもつれこむ接戦を勝ち抜くも、決勝では村尾三四郎(神奈川・桐蔭学園3年)に送り襟絞めで敗れた。中学時は県大会1回戦負けの男が、肉体改造と厳しいけいこを重ね、最後の高校総体でメダルを獲得した。女子団体では7年連続出場の富士学苑が登場、11日の3回戦へと順当に駒を進めた。

 初の日本一への挑戦は、わずか26秒で終わった。シニアの全日本選手権(4月、東京)でも1勝をあげた強豪との決勝。「組んだ瞬間は大丈夫かなと思った」と長嶋。技を受けて足が浮いた瞬間に倒され、四つんばいとなったわずかな隙に背後から襟を取られ、絞められた「秒殺でした」と振り返った。

 悔しさを隠さない長嶋に、東海大甲府で指導する内山亮監督は「中学生で1回戦負けの選手なんです。それがインターハイ決勝までやってくれた」と優しいまなざしを向けた。7月に行われた関東ジュニア選手権(埼玉)では3位。指揮官は「(関東ジュニアも)勝つとは思わなかった。今日も正直、決勝に行くと思わなかった。一戦一戦が勝負だと思っていたが、しぶとく勝ちあがってくれた」とねぎらった。

 柔道を始めたのは6歳。中学生までは75キロ級で、東海台甲府に入学時の体重は74キロ。内山監督は実績のない長嶋に声をかけた理由を「技がしっかりしていた」と話す。スクワットを命じられると汗が足元にたまるまで弱音を吐かずに続けられる、芯の強さにもひかれたという。

 高校では筋トレなど肉体改造で、持ち前の高い技術に力が加わった。口数は少ないが、主将に就任したことで責任感が強くなり、試合でも相乗効果が得られたという。

 準優勝の結果にも長嶋は「(ここまできたのは)気持ちを切らさなかったところ。それくらいですね、負けちゃったんで」と冷静。神奈川・岩瀬中時代は県1回戦負けの男が、3年の時を経て全中王者を相手に高校日本一を争うまでに成長した。「全日本ジュニア(9月・埼玉)に出るんで、そのときリベンジできれば」と長嶋。同世代同階級のホープに勝つまで歩みを続ける。(西村 國継)

 ◆長嶋 勇斗(ながしま・ゆうと)2000年5月6日、神奈川県鎌倉市生まれ。18歳。神奈川・岩瀬中から東海大甲府に進学。全国大会の個人タイトルは今大会が初めて。組み手は右。175センチ、90キロ。家族は両親と弟2人。


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