名言でみる大学ラグビー…12日、大学選手権決勝・天理大―明大

◆ラグビー 全日本大学選手権 ▽決勝 天理大―明大(12日・秩父宮)

 ラグビー大学選手権決勝が12日、秩父宮ラグビー場で行われる。大学ラグビーが始まってから約120年。55回目の大学日本一を決める戦いの歴史を振り返ると、名監督たちは今に通じる言葉を残している。その一部を紹介する。

 ▽明大 故・北島忠治監督

 「ひっぱたかれてやるのなら、犬だって芸をしますよ」

 「喧嘩じゃねえ。 ルールがあるからラグビーなんだ」

 1929年から死去するまで67年にわたり監督を務め11度の優勝に導いた。学生の自主性を重んじ、体罰などで無理やり従わせることを否定する先進的な指導を行っていた。ルール違反や卑怯な行為を許さず、基礎技術を忠実に実践するラグビーで「前へ」の明大の基礎を作り上げた。

 ▽帝京大 岩出雅之監督

 「勝利が最終目標ではなく、人間的に成長し、周囲に幸せを『与える人』になってほしい」

 1996年の就任から約10年、伝統校に勝てなかったことから、指導方針を変更。昨年度まで前人未到の9連覇を成し遂げた。新一年生を迎えるにあたり「新入生が自分たちのチームを好きになる」ことをスローガンとし、その結果として大学日本一となれるようなチーム作りをする。心の余裕を生める風土を作ることを重視し、4年生に雑務をさせることで1年生に余裕をもたせ、ラグビーに集中させるなどの体制を作る。先輩から配慮を受けることで、後輩に対しても同様の配慮ができるようにするという文化を作り上げている。

 ▽早大 故・宿沢広朗氏

 「精神論だけを振り回すのは有害である」

 早大卒業後、住友銀行(現・三井住友銀行)に就職。その後、監督経験のないまま日本代表監督に就任する(1989〜91年)。日本代表においては理論重視を基本とし、「理論の裏付けがあって初めて精神論が生きる」という考え方のもとに指導を行った。SO平尾誠二らを擁する日本代表を指揮し、91年の第2回W杯1次リーグ・ジンバブエ戦で日本代表をW杯初勝利に導く。理論に基づいた説明によって戦術、戦法を選手達に納得させ、そこに精神論(根性論、気合い等)を+αとすることで、歴史に残るチームを作り上げた。

 ▽慶大 故・上田昭夫監督

 「日本一の思い出を話しても何の役にも立たない」

 84〜86年度に監督を務めた後、フジテレビのニュースキャスターに転身し1994年に再び監督に就任。1985年度の日本一の際は熱血指導や厳しい練習でチームを作りあげたが、再就任の際は過去のやり方に決別し、時代に合わせた練習方式やコミュニケーションを積極的に取り入れ、創部100周年の年に慶大を優勝に導いた。


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