【Ｔリーグ】日本生命・平野美宇　石川佳純に完敗…Ｔリーグファイナル進出はお預け

◆卓球　Ｔリーグ　日本生命１―３神奈川（９日、横浜文化体育館）

　女子の日本生命レッドエルフ・平野美宇（１８）は木下アビエル神奈川の石川佳純（２５）に先週の対戦に続き、０―３で敗れた。チームは勝ち点１を獲得すれば、上位２チームで初代女王の座を争う３月１７日のファイナル（両国国技館）進出が決まる大一番だったが、首位に１―３で敗れ、持ち越しとなった。

　Ｔリーグでは３度目のエース対決だった。２日の対戦でも同スコアで敗れていたが、「前回は自滅が多かったので、今日はもっといい試合ができると思った」と手応えはあったという。それでも立ち上がりから７点連取されるなど苦しい展開に。両国国技館での開幕戦を除き、Ｔリーグ男女最多の２３６０人の大観衆が沸いた、中盤以降の激しいラリー戦もものにできなかった。「自分のプレーをしようとし過ぎていた。ラリーでもミスが多かった」と悔しさをにじませた。

　１月の全日本選手権の５回戦で敗れて以降、前期は４戦無敗だったＴリーグでも１勝２敗と不振が続く。もがくエースに、村上恭和総監督は「サーブのコントロールが良くない。何とか自分でつかもうとしているが…。早く自信を取り戻して自分のプレーをしてほしい」と奮起を促した。

　１０日は敵地で名古屋と対戦する。勝ち点１を挙げれば、他チームの勝敗に関わらず、今度こそファイナルへの切符を手にすることができる。平野は「ファイナルには行きたい。ファイナルに行くために自分もチームの力になれるように頑張りたい」と力を込めた。エースの復調が、その先の初年度優勝にも欠かせない。