◆大相撲夏場所10日目(18日、東京・両国国技館)

 元プロ野球巨人で、ヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(46)の遠縁にあたる西序ノ口12枚目・松井(時津風)は5番相撲で、同13枚目・最上桜(式秀)を突き出しで下して4勝目(1敗)を挙げ、デビュー場所での勝ち越しを決めた。

 母・紀子さんがこの日、49歳の誕生日を迎えた。松井は「親の誕生日というのもあって、特別な思いでいきました」。187センチの相手との立ち合いは、もろ手で首元を突いた。上体が起きるのを見ると、すかさず右、左と攻め続け、一方的に突き出した。節目の白星は、納得の完勝。「一直線に前に出れたのでいいと思います。納得いけますね。うれしいです」とうなずいた。

 今春に高校を卒業して入門した18歳。普段は気恥ずかしさから両親への連絡は素っ気ないが、取組前までにはきちんと母に祝福の連絡をし、「プレゼントは要らないから、白星をちょうだい」とリクエストを受けた。今場所一番の相撲で期待に応えた松井は「LINEでまず一言(連絡を)入れていきたいなと思います」と目を細めた。

 今場所の目標は「一つでも多くの白星」。また一つ歩みを進めた大器は、残り2番に向けて「前に出ていく相撲ができたらいいなと思います」と力を込めた。

 ◆松井 拡樹(まつい・ひろき)2002年11月7日、石川・白山市生まれ。18歳。笠間中。鶴来高1年時の相撲金沢大会に初出場。2年時に、柔道100キロ超級で高校総体出場。時津風部屋から21年春場所初土俵。父・拡二さん(53)と秀喜氏がはとこ。得意は右四つ。家族は両親と姉、弟。