◆パ・リーグ オリックス1―4ロッテ(13日・京セラドーム大阪)

 佐々木朗希は完全投球を続けていた時には戻っていない。本人が「三振を取らなくてもいい」「安打を打たれてもいい。勝てればいい」という投球を求めているのならそれでもいい。野球は三振を取るゲームでもないし、ボールのスピードを争う競技でもないのだから。

 しかし、考えてもらいたい。ファンは160キロの快速球と、150キロのフォークを投げて相手を完璧に封じる佐々木朗を楽しみにして球場へ足を運んでいるのだ。この日の投球は確かに「好投手」と評価させる投球だった。階級で言うなら「Aクラスの上」だろう。だが、オリックス・山本由伸、ソフトバンク・千賀のような「S級」ではない。

 完全試合を続けていた時に比べると、迫力がなくなっている。フォームに「力を入れた」という瞬間が見られないのだ。ストレートもシュート気味にいっている。ボールを切っていないからだ。

 「疲労」を理由に1軍登録を抹消され、その後も中6日空けてもらいながら、一時の圧倒的な投球ができていない。このままだと小さくまとまった投手にならないか。もし、メジャーに行きたいのなら、160キロの球を投げる時に受ける衝撃に耐えられる体をつくらなければならない。中4日のローテーションで投げられる体にしなければならない。中6日で先発する投手など、メジャーではありえないのだから。佐々木朗希。君はそれだけ高いものを求められているのだ。(スポーツ報知評論家・堀内恒夫)