◆JERAセ・リーグ 広島0―0巨人=延長12回=(19日・マツダスタジアム)

 広島は延長12回、試合時間3時間58分を戦った末に今季初の引き分けとなった。

 先発・九里は6回109球を投げ、2安打4四球6奪三振で無失点。8投手で執念の無失点リレー。12日の巨人戦で6回途中、自己最悪タイ9失点で自己ワースト更新の自責点9と炎上。リベンジの無失点投球を繰り広げたものの、援護に恵まれず。九里から計8投手が無失点リレーしながら、打線も巨人投手陣から1点を奪うことができなかった。

 0―0の延長12回2死一塁で代打・松山竜平を送った場面では、代走・羽月が一塁けん制に誘い出される形でゲームセット。あっけない幕切れで、12〜14日の敵地3連戦ですべて逆転負けで同一カード3連敗を喫した巨人相手のチーム今季初勝利はお預けとなった。

 新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。

 ―投手陣が延長12回まで無失点でつないだ

 「よく頑張りました。(先発の九里)亜蓮がランナー出しながらも要所を締めたナイスピッチングだったと思うし、その後を継いだブルペンも本当によく頑張ったと思います」

 ―九里投手は1週間前にやられていた相手に好投した

 「本人も気合が入っていたし、粘り強く、彼らしい投球だったと思います

 ―打線も1点が奪えなかった

 「チャンスはね。でも、捉えた当たりが正面に行ったりして、不運な面もあったけど、相手もいいピッチャーなのでね。なかなか難しい中で、各自がいい反応をしていたと思います」

 ―9回に4番の堂林選手に代打を送る積極采配もあった

 「そこはもう相手を見ながら、状況、イニングを見ながら、できることをやろうという感じかな」

 ―二俣選手が8回の代打でプロ初安打

 「ナイススイングだったし、本人もうれしいと思うけど、自分もうれしいです。また、次の1本を目指して頑張って欲しいですね」

 ―延長12回の攻撃に関して。羽月選手の走塁は積極的に攻めた結果だが

 「こちらはどんどん行けと言っている。あそこは勇気を持ってトライした結果なので。それは、こちらが行けと言っているので」