レッドソックス傘下3Aウースターの上沢直之投手(30)は19日(日本時間20日)、次回登板21日(同22日)本拠地でのダーラム戦に備えて、ブルペン投球練習を行い、約40球を投げ込んだ。試合前のインタビューは以下の通り。

 ―マイナーで2試合に登板。中4日の登板に慣れて来ましたか。

 「そんな違和感はないです。リカバリーのためにストレッチを長くしています」

 ―メジャー昇格を待ちながらのマイナー登板。どういう気持ちで取り組んでいますか。

 「やっぱり結果次第だと思います。目指すべき投球を作り上げていくことは、もちろん大事ですけど、チャンスが巡って来た時に、ある程度の結果を出していないといけない。一回一回の登板が、メジャーへのテストというか。僕は結果を求めてやっています。その中で、チームから言われていることの課題に取り組んでいる。そこは難しいところですね」

 ―具体的にチームから出されている課題は。

 「スプリットの割合を増やすように。スプリットでストライクを取る、とかですね」

 ―多くの球種を操るスタイルから少し修正した感じですか。

 「実際、今投げているのは直球、ツーシーム、カット、スイーパー、カーブ、スプリット」

 ―6種類。引き出しは多い程良いのか、取捨選択した方がいいのか。

 「これでも減りました。僕の中では捨てた方。チェンジアップは投げなくなったし、緩いカーブがあったんですけど、それも(投げていない)。スライダーは(普通のと)2種類投げ分けていましたが、今はスイーパーだけ。僕が選んだのではなく、チームが選んだ」

 ―招待選手、移籍、キャンプ地残留、マイナー合流とここまで色々ありました。

 「最初から上手くいくとは思っていなかったし、マイナーで色々なことに取り組んで、こっちの打者を抑えるためにやっている時間も、きっと無駄じゃないと思う。今年が終わった時に、いい1年だったと思えるように、今を大切に過ごしていきたい。なかなか上手くいかないことも多いですけど、シーズンが終わった時にどうレベルアップしているか。それが、来年の契約にもつながると思っているので」

 ―実戦での課題は。

 「まだ、探りながら投げているところがあって、立ち上がりに打たれることが多いんですが、少しずつ良くなって来ている。次の日曜日の試合では、うまく立ち上がれたらいいなと思います。イニングの始めも結構難しくて。今、日本の時と違う配球に取り組んでいて、初球の選択とか。その辺ですね」

 ―逆に走者を出してから空振り、三振が取れている。

 「かえってピンチになって、それ(球種の選択の迷い)がないのかもしれないですね」

 ―今、メジャーへの距離感はどうでしょう。徐々に近づいている実感はありますか。

 「どうですかね。そうなるように一日一日を無駄にしないで過ごしたいです。チャンスは、そんなたくさんあると思えないので、少ないチャンスをモノにできるようにしたいです」