県高校総体バスケットボール東部地区大会が20日に開幕する。今春ナイジェリア人留学生のハビブ・カリファ・アテーザ(1年)が入部した沼津中央男子は27日に登場。206センチの大型センターが加わって戦力アップしたチームは8年ぶり全国総体出場へ、まずは東部制覇をもくろむ。

 1年生留学生が、日本デビューを果たす。カリファが沼津中央に加わり、懸案だったゴール下の高さが解消された。「ブロックとリバウンドが持ち味」と、特長を明かした。

 入学前の2月に来日。当初は、日本の味付けに慣れなかったが、今ではカレーやパスタがお気に入り。3月から学校の寮に入り、現在は選手と苦楽を共にしている。

 全国総体切符をつかむには、県王者の藤枝明誠は越えなければならない壁だ。1月の新人戦決勝リーグでは209センチのボヌ・ロードプリンス・チノンソ(3年)一人に54点を奪われ、72―122で完敗。カリファが相手長身センターをどれだけ抑えられるかが、大きなポイントになる。

 チームにもなじんできた。普段は英語で会話をするが、難しい言葉はスマホアプリを使ってコミュニケーションを取っている。新垣颯野主将(3年)は「連係はこれから。バスケに対してすごくまじめ」と、人間性を評価。「将来NBAでプレーしたい」という夢を持つ留学生がベールを脱ぐ。

(塩沢 武士)