ドジャース・大谷翔平投手(29)が、23日(日本時間24日)の敵地ナショナルズ戦で26球団目のアーチを狙う。21日(同22日)の本拠地メッツ戦では3回に右中間席へ8試合ぶりの5号先制2ランを放ち、松井秀喜(ヤンキースなど)を超えて日本人単独トップとなるメジャー通算176号に到達。「もっともっとたくさん打つつもり」と視線を先に向けていたが、今度は日本人初の“30球団制覇弾”に期待がかかる。

 今季1号をジャイアンツ戦で放ち、25球団斬り。並んでいたイチロー(マリナーズなど)を抜いてすでに日本人最多だが、現役選手では15人しかいない快挙に挑戦できるのは選ばれし者だけだ。ナ軍戦は過去8戦ノーアーチだが、30打数9安打の打率3割、3打点と相性は悪くない。カード初戦の相手先発・コービンとは16日(同17日)にも対戦し、4打数1安打だったが、球筋を直接見ていることは大きなプラス材料と言える。ナショナルズパークでは初出場。残る未出場はパイレーツのPNCパークのみとなりそうだ。

 22日は15〜21日の週間MVPが発表されたが、候補だった大谷は8度目の受賞を逃した。それでも、打率3割6分8厘、35安打はリーグ2冠のまま。球団公式インスタグラムでは、ワシントンDCへ移動する機内でタブレット端末を見ながら、リラックスした笑みを浮かべる写真が公開された。“松井超え”にも「早いところ切り替えて、次に臨みたい」と話していた背番号17は、どんな重圧も力に変える。(中村 晃大)