◆東京六大学野球 春季リーグ戦 第4週第2日 ▽早大9―0東大(5日・神宮)

 早大が東大に連勝し、勝ち点を3に伸ばした。11安打9得点と打線がつながり、先発したエース・伊藤樹(3年=仙台育英)が7回無失点で今季2勝目。3投手が完封リレーを決めた。

 11回、147球で完封勝利を挙げた明大戦から中5日。いつもは第1戦を任されている伊藤樹が、今カードは疲労を考慮して第2戦に先発した。「宮城(誇南・2年=浦和学院)に代わって投げてもらったので、それに続いてしっかり投げられればいいなと思いながら投げていた」と実力通りにゼロに抑え続けた。初回からいきなり先頭に中前打を打たれるなど、7回のうち4回先頭に出塁を許したが、捕手・印出太一主将(4年=中京大中京)とあうんの呼吸を披露。「要所でインコースにまっすぐをしっかり投げ切れたのが一番良かった」と振り返った。

 今季は投手のタイトル争いが激しく、1年時からリーグ戦でしのぎを削る慶大・外丸東真(3年=前橋育英)が前日(4日)の立大戦で完封。もちろん、防御率1・38の伊藤樹もタイトルを狙っている。「防御率はすごく意識している。ここからゼロで抑えていかないと勝つものも勝てないし、1―0の試合になることを想定しているので、このまま続けていきたい」と気を引き締めた。

 1週空き、次は18日から法大と戦う。予想される篠木健太郎投手(4年=木更津総合)との投げ合いについて、「1つ上の学年で世代の中でもトップクラスの選手だと思うので、投げ勝ちたいなという思いはすごく強い。1戦目を負けてはならないと思うので、そこに対しての意識はかなりある」と意気込んだ。(臼井 恭香)