◆米大リーグ ドジャース―ブレーブス(5日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、本拠地・ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場。3回2死の第2打席は98・4マイル(約158キロ)直球を左前にはじき返し、2試合連続のマルチ安打とした。打率は試合前の3割4分5厘から3割5分5厘に上昇した。

 ブレーブスの先発は3度の2ケタ勝利を誇る左腕・フリード。初対戦となった大谷だが、初回無死一塁の第1打席ではバックスクリーンへ9号先制2ラン。今季3度目の2戦連発で、本塁打王争いでオズナ(ブレーブス)を捉え、リーグトップタイに立っていた。

 4日(同5日)の同戦では、3回に自身6試合ぶりの8号ソロを放ち、ロバーツ監督が保持していた日本生まれの選手のド軍最多本塁打記録を更新した。試合後の囲み取材中には指揮官が乱入。「翔平に頂いたプレゼントをお見せしようと思いまして。今夜、彼は私の記録を抜いたんです」とロバーツ監督。ピンクのミニカーを握りしめる指揮官を、大谷は優しい笑顔で見つめていた。

 大谷が6号ソロを放った翌日の24日(同25日)、番記者から「(大谷が)記録を抜いたらポルシェをもらうのはどう?」と問われた指揮官は「それはいい考えだね(笑い)」としていたが、そのやりとりをド軍専属の地元放送局「スポーツネットLA」の美女リポーター・ワトソンさんが大谷に密告。イタズラ好きの大谷が本物ではなくミニカーのポルシェを贈るという経緯だったが、プレゼントした翌日にしっかり記録を更新するのがスーパースターらしい。8号を含む今季5度目の3安打猛打賞と大暴れだった。