◆米大リーグ ドジャース5―1ブレーブス(5日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、本拠地・ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席で9号2ラン、第4打席で10号ソロアーチを放った。ド軍移籍後初の1試合2発で、本塁打王争いで再びトップに並んだ。エンゼルス時代から4年連続の2ケタ本塁打となった。

 中堅方向への打った瞬間弾だった。8回先頭で迎えた第4打席。ブ軍2番手の左腕ミンターからの初球、真ん中への直球をフルスイング。バックスクリーン左へ放り込んだ。飛距離464フィート(約141メートル)は今季最長。自身3番目の飛距離となる特大弾だった。打球速度は110・6マイル(約178キロ)。この一打では、今季初4安打も同時にマークした。首位打者争いでも首位に浮上した。

 試合終了時で「打率」「本塁打」「安打」「二塁打」「塁打」「長打数」「長打率」「OPS」「ISO(長打率から単打を除いて算出、長打力を示す)」の9冠となった。またドジャース加入後35試合で25長打は、1901年以降では初の快挙という。

 大谷の活躍で5―1で勝利したドジャースは、ポストシーズンで対戦する可能性のある難敵ブレーブスに3連勝。今季3度目の4連勝で貯金を「10」の大台に乗せた。

 過去3度の2ケタ勝利を誇るブレーブスの先発左腕・フリードとは初対戦だった。0―0の初回無死一塁。1ボール2ストライクからの5球目、74・6マイル(約120キロ)のカーブを捉え、バックスクリーンに運んだ。打球速度104・3マイル(約168キロ)、飛距離412フィート(約125・5メートル)、打球角度31度。一塁を回ったところで力強く右拳を握った。試合前には真美子夫人(27)と愛犬・デコピンが球場を訪れていた。

 大谷はここまで34試合で打率3割4分5厘、8本塁打、22打点、7盗塁。ホームラン王争いでナ・リーグトップのオズナ(ブレーブス)に1本差の2位タイにつけていた。初回の一発でトップに並んだが、オズナが7回にリーグ一番乗りで10号到達。それでも、大谷がまた追いついた。今季は自己ワーストの開幕から8試合、40打席連続で本塁打が出なかったが、関係なかった。エンゼルス時代の昨季は44発で日本人選手として初の本塁打王を獲得したが、リーグをまたいでの2年連続キングも完全に視界に捉えている。