◆米大リーグ ドジャース5―1ブレーブス(5日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、本拠地・ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場。ド軍移籍後初の1試合2発で、エンゼルス時代から4年連続2ケタ本塁打に到達し、本塁打王争いでも両リーグトップに並んだ。

 0―0の初回無死一塁。1ボール2ストライクからフリードの5球目、74・6マイル(約120キロ)のカーブを捉え、バックスクリーンへ9号先制2ラン。打球速度104・3マイル(約168キロ)、飛距離412フィート(約125・5メートル)、打球角度31度。一塁を回ったところで力強く右拳を握った。

 3点リードの8回先頭では2番手左腕・ミンターの初球、93・8マイル(約151キロ)直球をバックスクリーン左へ10号ソロとした。打球速度110・6マイル(約178キロ)、打球角度26度。飛距離464フィート(約141メートル)は今季最長、自身3番目の“特大弾”だった。

 衝撃の一発にはロバーツ監督も驚くばかりだった。「左打者がセンターのあの深いところまで飛ばしたことを見たことあるか」と聞かれ、「いや、ない。彼は我々がまだ見たことがないことをやり続けている。左打者だろうが右打者だろうが、ナイターだろうがデーゲームだろうが、人はあんな深いところまで打球を飛ばさない。しかも今日の風はレフトからライトに吹いて、(左中間方向の打球を)押し返していたのに、それでもあそこにたたき込んだ。彼の打席でのクオリティーを見ただろう。彼はフィールドの全てを使ってプレーしているし、選球眼もいい。だから、これからも深いところに飛ばしていくだろう」と感嘆していた。