◆バレーボール ネーションズリーグ女子トルコ大会日本3(25―23、25―21、23―25、20―25、15―11)2トルコ(15日、トルコ・アンタルヤ)

 パリ五輪の出場権をかけた最後の戦いが始まった。1次リーグを行い、世界ランク9位の日本は、同1位のトルコをセットカウント3―2のフルセットで破り、白星発進した。

 第1セット、日本はセッターの岩崎こよみ(埼玉上尾)、石川真佑(ノヴァーラ)、渡辺彩(日立)、林琴奈(JT)、古賀紗理那主将、山田二千華(ともにNEC)が先発し、イタリア1部でプレーする石川のレフトからのプッシュで初得点を挙げた。11―11では古賀がレフトからスパイクを決めて勢いをもたらすと、日本は6連続得点。セットポイントからも古賀が決めて、このセットを先取した。

 第2セット、日本は17―17から林が冷静にスパイクを決め、終盤の競り合いの21―22では古賀がサービスエース。23―21ではバックアタックがさく裂し、エースの活躍で第2セットも連取した。

 だが、セットカウント2―0の第3セット、第4セットはトルコが攻撃を幅広く展開し、2セットを連取された。

 セットカウント2―2の勝負の第5セットは、4―4で林がライトから決めると、6―5からは4連続得点。中盤に高さのある相手選手に強打を決められたが、粘って11―7では石川がレフトからクロスにスパイクを決めた。13―10で古賀がレフトから強打、マッチポイントでも古賀がレフトから決めきり、勝利を呼び込んだ。

 16日(日本時間同日午後11時開始)のトルコラウンド第2戦は、ブルガリアと対戦する。今大会はパリ五輪の出場権をかけた最後の戦いとなり、1次リーグ終了時の6月17日付の世界ランクで、日本は04年アテネ五輪から6大会連続の出場が決まる。

 ◇女子日本のパリ五輪への道 五輪出場12枠のうち、昨年五輪予選で出場権を獲得したのはトルコ、米国、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国と、開催国・フランスの7チーム。残る5チームは16チームで争うネーションズリーグの1次リーグ終了時の6月17日付の世界ランクで決まる。日本はNLで五輪出場権の獲得チームを除く、アジア最上位の成績などの条件を満たせば残り5枠に入る。