元中日監督の落合博満氏と元DeNA監督の中畑清氏が19日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜・午前8時)に生出演した。

 番組では18日のパ・リーグで西武がソフトバンクに2―3で敗れ、39試合目にして早くも自力優勝の可能性が消滅したことを報じた。

 今季5度目の4連敗で借金は最多の13に膨らみ、首位ソフトバンクとのゲーム差は14・5。CS圏内の3位からも6・5ゲーム差をつけられている。中畑氏は「喝入れてやってくれますか?西武。特に監督」と松井稼頭央監督に喝を入れた。

 続けて「私も同じ経験しているんですよ。とにかく弱いチームでしたから」とし「自力優勝がなくなる状況を生んでしまってることの責任は重いですよ。何もしないで、動かないで選手任せの雰囲気がある、状況が見えるんです。ですから、こういう時こそベンチが何か動いてやるっていう…選手とともに何かやっていくぞ!という動きを発信していくこと、そういう空気を作るってことがすごく大事だと思うんです」と解説した。そして落合氏に自らの発言を「すごく力説しているけど、オチ、合ってるかい?」と尋ねた。

 これに落合氏は「負けているから動かなきゃいけないというのは俺はどうかと思う」と反論した。続けて「逆に状態を見ながら、いい選手はどんどん使っていけばいいと思う。休ますことなく。多少、疲れてきていると思って打順入れ替えたり休ませたりするでしょ?これが悪循環になるっていう可能性もなくはないんでね」と解説した。

 さらに「打線とのつながりは、前の打者がどういう攻め方をされているから、俺にはこういう攻め方をされてるっていうのは、つながりがあるんです。そのつながりが選手が変わるごとにまるっきり違う考え方になってしまうので打線としては毎試合、何試合かつながってやっている方が打開策としてはいいかもしれない」と解説した。続けて「ただ、ベンチワークとしてここは送りバントなのかエンドランなのか。ピッチャーはどうやって代えていくのか?は神経使わなくてはいけないけども、まぁ…やるのは選手ですからね」と指摘した。

 この「やるのは選手」発言に中畑氏は「と、言ったらおしまいでしょ?」と突っ込んだが「監督は采配をふるうするだけであってグラウンドで野球をやるのは選手なんで」と落合氏が返すと「勝つ監督と勝てない監督の違いかな」と中畑氏はもらしていた。