◆米大リーグ ブレーブス―パドレス(19日・米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)

 日米通算200勝に王手をかけているパドレス・ダルビッシュ有投手(37)が19日(日本時間20日)、敵地・ブレーブス戦に先発し、3回までで43球を投げ、2安打無失点の好投を見せ、メジャーでは自己最長を更新する21イニング連続無失点とした。

 マウンドに上がる前の1回表には、2死走者なしからクロネンワースの8号2ラン、メリルの右前適時打で味方打線が3点を先取。ダルビッシュは待望のリードをもらいマウンドに立った。初回はアクーニャ、アルビースを打ち取って簡単に2アウト。オズナはバットを折りながら二塁打を許したが、オルソンから空振り三振を奪って本塁を踏ませず、自己最長を更新する19イニング連続無失点とした。

 2回は先頭のアルシアに三塁への内野安打。続くハリスは「5―6―3」での三併打に打ち取った。2死走者なしとなると、ショートからは高めの直球で空振り三振を奪い、20イニング連続無失点。3回は、先頭のケレニックを二ゴロに打ち取り、トロンプも外角のスイーパーで空振り三振。2度目の対戦となったアクーニャは4球連続スライダーがボールになり四球で出塁を許したが、続くアルビースを中飛に打ち取った。

 ダルビッシュは今季、開幕から5登板連続で白星がなく、首の張りで4月15日から15日間の負傷者リスト(IL)入り。4月30日に復帰して今季初勝利をつかむと、そこから3登板3連勝と一気に勢いに乗って日米通算199勝(日93、米106)として、大台へ一気にリーチをかけた。試合開始前の時点でメジャーでは自己最長タイの18イニング連続無失点。本来は前日18日(同19日)に先発予定だったが、悪天候で1時間40分以上試合開始を待ったが中止となり、スライド登板で仕切り直しとなった。

 前回登板の12日(同13日)の本拠地・ドジャース戦では7回2安打無失点。節目の日米通算200勝へは「考え過ぎると勝てなかったり苦しくなると思うので、それはなるべく忘れて。今日のことを反省して、もっと良くなれるように頑張ります」と気を引き締め直していた。

 この日対戦しているブレーブスはメジャー屈指の強力打線。昨季41発&73盗塁でMVPのアクーニャ、昨季54発、139打点で2冠王に輝いたオルソン、今季本塁打王争いで大谷と競っているオズナら強打者がズラリと並んでいる。