◆高校野球春季関東大会▽準々決勝 白鴎大足利5−0東海大相模(20日・上毛新聞敷島)

 東海大相模の最速149キロ右腕・福田拓翔(2年)が先発し、6回まで無失点の快投。だが0−0の7回、先頭への四球からこの回5失点と崩れ、4強入りを逃した。

 背番号11の2年生だが、身長184センチの恵まれた体格を生かした投球で、すでにプロの注目を集めている。この日、ストレートの最速は147キロ。スライダー、フォークを駆使して8三振を奪ったが、7回に突如乱れ、ビッグイニングを許した。7回を5安打5失点だった。

 「6回までは自分の投球ができていたんですが、7回に粘りきれなかったのが、一番悔しいです」

 原俊介監督(46)も「7回に球速がグッと下がったんで、気にはなりました。先頭の四球から向こうの打線がつながった。こういった四死球は、ゲームを難しくしてしまう」と指摘。スタミナ面を福田の今後の課題に挙げ、「結果を受け止めてほしい。体力がついてくると、粘りも出てくる」と、さらなる成長に期待した。

 ネット裏で視察した巨人の大場スカウトは「ストレートも、2種類のスライダーもいい。魅力にあふれた投手」と熱視線を送った。

 「夏にはしっかり完投できるように、体力をつけてやっていきたい。夏は苦しい展開でも、自分の投球ができるようにしたいです」と力を込めた福田。上州の地で得た学びを胸に、激戦区・神奈川を投げ抜く。(加藤 弘士)