◆プロボクシング WBA、IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座統一戦12回戦 WBA王者・井岡一翔―IBF王者フェルナンド・マルティネス(7月7日、東京・両国国技館)

 WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)が20日、ABEMAボクシングチャンネルの緊急生配信に出演した。親交のあるお笑いコンビ「TKO」の木下隆行との対談の中で、ファンとの質疑応答も行った。IBF王者・フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との統一戦に向け、今週末に渡米しラスベガス合宿に入るとした。接近戦に強い相手に「魂で戦わないといけない。大和魂を見せないといけない」と覚悟を示した。

 今後については「タイトルではなく一番強いと評価してもらえる試合をしないといけない」。現在のスーパーフライ級最強と言われるWBC王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦を目指し、交渉を続けていた。同選手は6月29日(日本時間30日)にIBF、WBO世界フライ級王座を返上したジェシー・ロドリゲス(米国)と対戦予定。井岡はともに勝って3団体統一戦を行うことを希望している。

 20年12月に8回TKO勝ちした現WBO王者の田中恒成(畑中)が再戦を希望しているが「彼との戦いは自分の中で終わっている。戦う気持ちはない」と断言した。

 また、6日に東京ドームでルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝ちした世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者の井上尚弥(大橋)を絶賛。「(1回に)ダウンした後、カウント8まで待って自分のタイミングで立ち上がった。それがすごかった。自信と冷静さ。どうすべきかをできている」と解説した。井岡はマルティネス戦に勝てば、22勝で井上と並んでいる世界戦日本人最多勝利数で単独トップに立つ。

 戦績は35歳の井岡が31勝(16KO)2敗1分け、32歳のマルティネスが16勝(9KO)。

 試合はABEMAで無料生配信される。