柔道女子48キロ級でパリ五輪代表の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が20日、東京・小金井市の東京学芸大で練習を公開した。

 角田は現在も週に1〜2度は母校で練習を行っている。「母校はリラックスして練習に来ることができるし、後輩の練習を見て自分の気持ちを盛り上げることができる。夏は暑いし、冬は寒いけど、それでも行かないとなって思える場所」と明かす。この日は練習前に國分充学長から激励を受け、約2時間汗を流した後には後輩たちから寄せ書きの入った日の丸を贈られ「パリに持って行きます」と喜んでいた。

 本番に向けて不安材料は抱えている。右膝を痛めている影響で本格的な練習を積めておらず、この日も軽めの調整にとどめた。五輪を約2か月後に控えており「いつも試合を見ていただくと『何だかんだ軽く勝ってるよね』って言われるけど、(試合までに)すごい研究や練習量を積んでいるので。自分の中は焦りというか、しっかり練習していきたいなっていう思いがある」と心境を打ち明けつつ、「自分の中でうまくコントロールしないきゃいけないところ」と表情を引き締めた。