世界ボクシング機構(WBO)は20日(日本時間21日)、最新のランキングを発表した。バンタム級(53・5キロ以下)では3位だった比嘉大吾(志成)が1位に浮上。8位だった堤聖也(角海老宝石)が8位から7位に上がった。那須川天心が11位、増田陸(ともに帝拳)が12位とそれぞれ順位をひとつ下げた。

 東京ドームで6日に行われた初の世界戦でWBO同級王座を奪取した武居由樹(大橋)は、指名試合で1位のレーマート・ガバリョ(フィリピン)と初防衛戦が有力視されていた。しかし、ガバリョが10日の試合で敗れ、今回の最新ランキングでは順位を10位に下げた。替わって1位になった元WBC世界フライ級(50・8キロ以下)王者の比嘉が対戦候補として浮上した。

 比嘉は17年5月にデビューから13連続KO勝ちでWBC世界フライ級王座を奪取。日本人唯一の全勝全KOで世界王者に就いた。その後、日本タイ記録の15まで連続KO勝利を伸ばした。16試合目で王座陥落後、バンタム級に階級を上げ、WBOアジアパシフィック同級王者となったが、21年4月に防衛戦で現IBF世界同級王者の西田凌佑(六島)に判定負け。再起後は4連勝している。

 WBO王者の武居は比嘉に次ぐ全勝での世界王座とはならなかったが、88・9%の高いKO率を誇る。対戦が実現すればKO必至の激戦が予想される。

 戦績は27歳の武居が9戦全勝(8KO)、比嘉が21勝(19KO)2敗1分け。