◆米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(20日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が20日(日本時間21日)、本拠地・Dバックス戦に「2番・DH」で先発出場。1―1の3回無死一、二塁の第2打席は2番手右腕・セッコーニから四球を選んだ。無死満塁とチャンスを広げ、続くフリーマンの勝ち越し満塁本塁打につなげた。先発の山本由伸投手(25)に援護点が入った。

 大谷は初回1死の第1打席は初球にまさかのセーフティーバント。三塁手が遊撃の定位置付近を守っていた“大谷シフト”の逆をつき、打球の処理を焦った先発左腕・マンティプリーの一塁送球が乱れた。記録は内野安打となり、2試合連続ヒットとなった。

 前日19日(同20日)の本拠地・レッズ戦では2―2の延長10回2死一、二塁で昨季37セーブのディアスから右翼へサヨナラ打。エンゼルス時代の20年9月4日(同5日)のアストロズ戦以来4年ぶり、ド軍移籍後初めての劇打で同僚から歓喜のウォーターシャワーを浴びた。試合後はぬれた髪のまま「何とかヒットで(試合を)終わらせたいと思ったので、いい形で終われて良かったです」と爽やかにほほ笑んだ。

 8回の一塁内野安打と合わせてメジャー最多となる21度目のマルチ安打で打率3割5分3厘に上昇。一日で首位打者に返り咲き、19日(同20日)終了時点では本塁打、安打数などリーグ8冠となっていた。

 しかし、2年連続の本塁打王へ最大のライバルになりそうなオズナ(ブレーブス)がこの日、パドレスとのダブルヘッダーで“2戦連発”の13、14号。1試合目に9試合ぶりの一発で並ばれ、2試合目に逆転されたが、大谷も負けじと追走したいところだ。今季はこの日まで47試合で打率3割5分3厘、13本塁打、33打点、11盗塁。