WEリーグ・日テレ東京Vの松田岳夫監督が21日、川崎市多摩区のヴェルディグラウンドで行われた練習後に取材に応じた。19日の千葉戦で負傷交代したなでしこジャパンMF藤野あおばの最終節・三菱重工浦和戦(25日・浦和駒場)での起用について「できるできないはギリギリまで見極めたい」と語った。

 藤野は千葉戦の試合終了間際に相手選手とペナルティーエリア内で接触した際に足を痛めた模様。この日はトレーニングシューズ姿でグラウンドに出てくると、練習開始前に松田監督と短く会話。全体練習が始まると、そのまま室内での調整を開始した。表情は明るく、チームメートと笑顔で会話する姿が見られた。

 パリ五輪に出場する、なでしこジャパンのスペイン遠征(27日から)のメンバー発表が22日に控えた中での今季最終節となる。松田監督は「今の状態は詳しくは言えないですけれど、当然後もあるし五輪もある。ケガを悪化させるような状況だったらやっぱり無理はさせたくないと思います。ただ本当にできるできないはギリギリまで見極めていきたい。リーグ戦最終節でもあるので、ベストのメンバーでやりたいっていうのは常に思っている。そういう意味では未定の部分も多いです」と説明。そして「プレーできない状態ではない。現状から悪化させないことを一番に考えています」と強調した。

 藤野は千葉戦で担架に乗せられて退場する際には、顔を手で覆っていた。指揮官は「あれは最後まで試合やりたかったとか。本当に負けず嫌いの子なんで。そういうところだと思います」と推測していた。