◆都市対抗野球近畿地区2次予選 ▽1回戦 ミキハウス11―4YBSホールディングス(21日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 YBSホールディングスは、ルーキーながら「1番」を担う米麦(よねばく)波留一塁手が、4打数2安打をマークした。ただ、チームは敗れて第4代表決定戦に回ることになり「まだチャンスはあるんですけど、勝たないといけないところで負けたというのが1番悔しい。ヒットは打ったんですけど、エラーがあった。自分がヒットを打っても打たなくてもチームが勝てるようなプレーをしたい」と振り返った。

 4回先頭で左前打を放つと、9回には、元巨人のドラフト1位投手・桜井俊貴から中前打。「対策は考えてきたので、そのイメージを持って打席に立った。それでもイメージ以上の球だったのでびっくりしたんですけど、なんとかヒットでつなげられてよかったです」とうなずいた。

 高校時代は高松商でプレーし、主将として秋季四国大会で4強入り。その後、1浪して大阪市大(現大阪公立大)に進学した。2年時からは報知新聞大阪本社編集局で連絡員(ゲラ配りなど雑務)のアルバイトをするなど、野球、勉強、バイトの3足のわらじを履き、4年春には最優秀選手とベストナインを受賞。チームを全日本大学野球選手権大会初出場に、けん引した。

 卒業後は、エース右腕の正中敦士とYBSホールディングスに加入。プロ入りを目指す米麦は「社会人でも全国に出て、有名になりたい」と新天地での躍動を誓った。