◆大相撲夏場所10日目(21日、両国国技館)

 わずか1場所で幕内に復帰した東16枚目・友風(二所ノ関)が土俵際の下手出し投げで敗れ1勝9敗となってしまった。

 立ち合いからの圧力は今場所一番だったといえるだろう。土俵際まで美ノ海を追い込み、最後の力を振り絞ったが、逆転の下手出し投げで腹から落ちた。

 「詰めが甘かった感じですね。立ち合いからの流れは悪くなかったと思います。気持ちは変わらず。毎日、何も変えずに自分のペースで準備するだけです」と気を引き締めていた。

 土俵に上がると多くの声援を背中に浴びる。「こんなに負けていても声を上げてくれる。本当にありがたいです」。声援がある限り友風の心は折れない。